ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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桜以外もきれい♪ 福島県の「初夏の花が楽しめる桜スポット」10選

<この記事で紹介している桜スポット>

初夏の花がつくり上げる、春とはまた違った美しい風景

福島県の今年(2024年)の桜シーズンも間もなく終了です(まだ終わっていないところが福島県の桜のすごいところですが…)。

が、福島県の桜スポットには春以外にも見どころがある場所が少なくありません。今回は、その中から「初夏の花が楽しめる桜スポット」をご紹介します。

スポットによってツツジ、藤、睡蓮、バラ、ハナショウブから希少な山野草までさまざまな花が咲き、春とはまた違った美しい風景を見せてくれます。この時期はまばゆい新緑が一緒に楽しめるのもうれしいですね。

ゴールデンウィークや初夏の休日のお出かけにぴったりなので、桜の時期が過ぎても見どころいっぱいの福島県にぜひ遊びにきてくださいね。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

花見山公園福島県福島市
ツツジやサツキと新緑が鮮やかな里山をのんびり散策

花木生産農家が多い福島市渡利地区にあり、園主のご厚意で一般に開放してくださっている花の名所です。
春は桜、レンギョウ、ハナモモ、ボケ、モクレンなどが一斉に咲き競い、里山を華やかに彩ります。写真家の故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称え、全国的に知られるようになりました。
桜の時期が過ぎると、ツツジやサツキ、リキュウバイなどが見頃を迎えます。園内には30分、45分、60分の見学コースが設けられているので、木々の新緑とツツジやサツキが鮮やかなコントラストを描く遊歩道を時間と体力に合わせて散策しましょう。
遅咲きの八重桜が残っていることもあり、「まだ桜を楽しめる♪」と得した気分になります。
例年6月中旬からはアジサイ、7月上旬からはヤマユリや睡蓮が見頃となり、春以外もさまざまな花を楽しめる場所です。
■所在地:福島県福島市渡利
■駐車場:あり
■例年の見頃:ツツジ・サツキ・リキュウバイ4月中旬~5月下旬、アジサイ6月中旬~7月中旬、ヤマユリ・睡蓮7月上旬~8月下旬
■ホームページ

花見山特設サイト | 福島に桃源郷あり

■MAP

あづま総合運動公園福島県福島市
色とりどりの花と芳しい香りに癒される「香りのバラ園」

福島市郊外の豊かな自然の中に野球場や陸上競技場、体育館などが点在する総合運動公園。広大な園内には9種類・約1,000本の桜があり、桜スポットとしても知られています。
初夏に足を運びたいのが、公園西側にある「香りのバラ園」。その名のとおり、香りの強い品種を中心に約300種・1700株が植栽されているのが特徴です。
甘く華やかな「ダマスク・クラシックの香り」、紅茶の茶葉のような「ティーの香り」、青紫色系の品種特有の「ブルーの香り」など代表的な7タイプの香りとともに色とりどりのバラを楽しめます。
広場に隣接した開放感たっぷりのロケーションと、バラの向こうに残雪の吾妻連峰を望める東北らしい景観も魅力です。
■所在地:福島県福島市佐原字神事場1
■駐車場:あり
■バラの例年の見頃:5月下旬~6月上旬
■ホームページ

あづま総合運動公園

■MAP

半田山自然公園福島県桑折町
斜面を淡い紫色に染める希少なシラネアオイの群生地

標高863mの半田山の中腹にある自然公園。春は半田沼を囲むようにソメイヨシノヤマザクラ、しだれ桜など約500本の桜が咲き誇ります。風がない日は桜と木々の新緑、常緑樹の緑などが半田沼のエメラルドグリーンの水面に映り込み、水鏡好きにはたまらない風景を堪能できるスポットです。
園内にはシラネアオイの群生地があり、例年5月上旬に見頃となります。シラネアオイ福島県レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている日本原産の山野草で、花びらのように見えるものは実はがく(萼片)なんだそう。斜面を淡い紫色に染める可憐な山野草は、とても美しく見応えがあります。
6月には環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている、これまた希少なヒメサユリも咲きます。
ちなみに新緑の頃の水鏡も絶景ですよ。
■所在地:福島県伊達郡桑折町大字南半田字宮沢17
■駐車場:あり
シラネアオイの例年の見頃:5月上旬
■ホームページ

半田山自然公園/桑折町

■MAP

霞ヶ城公園福島県二本松市
高村智恵子ゆかりの藤棚やアヤメ、睡蓮などが園内を彩る

日本百名城の一つ・二本松城(別名・霞ヶ城)跡に整備された県立自然公園。地元では“お城山”の名で親しまれており、約2,500本の桜が咲き誇る春は山全体が薄紅色の霞に包まれたような美しい景観を見せてくれます。
自然豊かな広い園内には滝や池、庭園などがあり、初夏は新緑とともにさまざまな花が楽しめます。
霞ヶ池のそばにある藤棚は『智恵子抄』で知られる高村智恵子の生家の庭先にあったもので、例年5月中旬に見頃となります(智恵子の生家は安達郡油井村、現・二本松市油井の造り酒屋でした)。
6月には霞ヶ池をアヤメや睡蓮が彩り、さらにアジサイ、オオウバユリ、ヤマユリなどが次々に花を咲かせます。樹齢約300年の「傘松」もあり、こちらも必見です。
■所在地:福島県二本松市郭内3丁目
■駐車場:あり
■例年の見頃:フジ5月中旬、アヤメ6月中旬、アジサイ7月中旬、オオウバユリ8月中旬
■ホームページ

霞ヶ城公園 | 二本松市観光連盟

■MAP

花と歴史の郷 蛇の鼻(じゃのはな:福島県本宮市
約80メートルの大ふじ棚、約1万輪の睡蓮は見応えたっぷり

桜をはじめ四季折々の花や自然を楽しめる、約10万坪の広大な庭園です。特に5月上旬の藤、6月の睡蓮の美しさで知られており、それぞれ「ふじ祭り」「スイレン祭り」が開催されます。
名物の大ふじ棚は樹齢300年~400年の8本の木から成り、約80メートルにわたって紫色や白色の見事な花房が頭上を彩ります。ボタン、ヤマツツジキリシマツツジなども見頃となり、この時期の園内は色とりどりの花でとても華やかです。
6月から7月には園内のすり鉢池に約1万輪の睡蓮が咲き誇ります。ピンクや白、黄色の花は午後になると閉じてしまうので、午前中の観賞がおすすめです。
なお、園内の高台には明治時代末期の豪農・伊藤氏の別荘である国登録有形文化財「蛇の鼻御殿」が建っているので、こちらもあわせて見学しましょう(この御殿の主人・伊藤弥(わたる)は、NHKの朝ドラ「エール」で話題となった歌手・伊藤久男のお父さんです)。
■所在地:福島県本宮市本宮字蛇ノ鼻38
■駐車場:あり
■入場料:高校生以上800円、小学生以上400円(※年間何度でも入園できるパスポート券)
■例年の見頃:藤・ボタン5月上旬、ツツジ5月下旬、バラ5月下旬~6月上旬、睡蓮5月下旬~7月下旬、アジサイ7月
■ホームページ

花と歴史の郷 蛇の鼻

■MAP

四季の里 緑水苑福島県郡山市
ツツジハナショウブアジサイなどが次々に開花する花庭園

郡山市本宮市にまたがる自然型池泉回遊式の花庭園。清流・五百川に隣接する3万坪(10ヘクタール)の敷地に、四季折々の花が咲き乱れます。
残雪の安達太良山を背景に桜が咲く春の美しさは格別ですが、初夏の苑内の華やかさも負けていません。5月は約5,000株のツツジのほか芝桜やシャクナゲが咲き競い、池にかかる太鼓橋を見事な藤棚が覆います。また、ピンクや白の花が愛らしいクリンソウの群生も楽しめます。
6月に入ると水辺に約30万本のハナショウブが咲き誇り、少し遅れて約3,000株のアジサイも開花。池の水面には睡蓮が彩りを加え、濃さを増した木々の緑と艶やかな花々の共演にうっとりします。
日本情緒あふれる庭園のほかにバラ園もあり、和と洋の異なる趣を同時に満喫できるのもうれしいところです。
■所在地:福島県郡山市喜久田町堀之内赤津前71~本宮市岩根字河原208-1
■駐車場:あり
■定休日:水曜日
■入場料:大人500円、小中学生300円
■例年の見頃:ツツジ5月初旬~中旬、シャクナゲクリンソウ5月上旬~下旬、睡蓮5月中旬~8月下旬、ハナショウブ6月上旬~下旬、バラ6月上旬~7月上旬、アジサイ6月中旬~7月中旬
■ホームページ

四季の里 緑水苑 | 福島県郡山市喜久田町

■MAP

開成山公園福島県郡山市
約400種・約800本の花を楽しめる歴史あるバラ園

郡山市の中心部に位置する都市公園。明治初期に灌漑用池として造成された五十鈴湖(いすずこ)を中心に整備され、野球場や陸上競技場などのスポーツ施設が併設されています。春はソメイヨシノをはじめヤマザクラやヤエザクラなど約1,300本の桜が咲く、福島県内を代表する桜の名所の一つとしてもおなじみです。
広い園内には1972(昭和47)年に整備されたバラ園があり、約400種・約800本の色とりどりの優雅な花を楽しめます。初夏の日差しに輝く五十鈴湖や噴水、野球場の照明、近隣のビルなどがバラ越しに望めるのも、都市公園のバラ園ならではの景観です。
開成山公園は今年(2024年)4月1日にリニューアルオープンし、カフェや売店などができたほか、バラ園も花壇が新設されるなど改修が行われました。桜の時期に早速出かけてみましたが、バラ園はこれからなので、どんなふうに見応えがアップしたか今から訪ねるのが楽しみです。
■所在地:郡山市開成1-5
■駐車場:あり
■バラの例年の見頃:5月中旬~6月下旬
■ホームページ

アクティビティ|郡山へ行こう:郡山市観光協会【福島県】

■MAP

御殿場公園福島県喜多方市
60種・3万6千株の艶やかなハナショウブが咲き誇る名所

かつては歴代会津藩主一家の行楽地であり、会津藩指定の鷹狩場だった場所です。現在は公園として整備され、市民の憩いの場となっています。
春は約200本のソメイヨシノが咲き誇り、ライトアップも行われて花見客で賑わいます。が、こちらの見どころはなんと言っても初夏のハナショウブ。60種・3万6千株のハナショウブが植えられており、毎年6月中旬から下旬にかけて花しょうぶ祭りが開催されます。
紫色や白色の花が咲き競い、柳の緑とのコントラストも艶やか。初夏の風が爽やかな晴れた日はもちろん、曇りや雨の日もしっとりとした美しさを見せてくれて絵になります。
花の間を散策したり、土手の上から眺めたり、のんびりとした時間を過ごすことができます。
■所在地:福島県喜多方市塩川町御殿場四丁目17
■駐車場:あり
ハナショウブの例年の見頃:6月中旬~下旬 
■ホームページ

御殿場公園の花しょうぶ|自然・花|見る・感じる|喜多方観光物産協会

■MAP

伊佐須美神社会津美里町
200種を超える多彩なハナショウブが咲き競う回遊式庭園

岩代国一之宮・会津総鎮守という由緒ある神社。境内にはご神木「薄墨桜」、旧宮地には「神代桜(かみよざくら)」があり、神社の東側を流れる宮川沿いに「宮川の千本桜」が咲き誇る会津を代表する桜スポットの一つです。
外苑に「あやめ苑」があり、回遊式庭園に200種を超えるハナショウブやアヤメ、カキツバタが植えられています。毎年6月15日~7月5日にはあやめ祭りが開催され、多くの人が訪れます。
紫色、白色、水色、黄色などの多彩な花が池の周囲を艶やかに彩っており、お気に入りを探すのも楽しいものです。
なかには会津美里町のオリジナル品種「高田錦」、環境省レッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類、栃木県レッドデータブック絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少な「那須檜扇菖蒲」などもありますよ。
ちなみに池には鯉がたくさんいるのですが、これがなかなかの大きさ。餌を求めて近づいてくる姿は迫力満点です。
■所在地:福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377
■駐車場:あり
ハナショウブの例年の見頃:6月中旬~7月上旬
■ホームページ

あやめ苑のご案内 | 伊佐須美神社 | 岩代国一之宮・会津総鎮守

■MAP

ミニ尾瀬公園福島県檜枝岐村
ミズバショウニッコウキスゲ尾瀬の花を気軽に楽しめる公園

広大な湿原にミズバショウニッコウキスゲなどが彩りを添える遙かな尾瀬。行ってみたいけれどトレッキングは体力的に厳しいかも…という方におすすめなのが尾瀬福島県側の入口・檜枝岐村にあるミニ尾瀬公園です。
村の中心部から2kmほど尾瀬方面に進んだ伊南川(檜枝岐川)沿いに広がる園内は「湿原エリア」「山里・山野草エリア」に分かれ、尾瀬に咲く花を中心とする多彩な高山植物が植栽されています。木道が整備されており、尾瀬気分を気軽に味わえるのが魅力です。
村に遅い春が訪れるとヤマザクラが咲き、桜の時期が過ぎるとミズバショウリュウキンカカタクリシラネアオイ、トガクシショウマなどが可憐な花を咲かせます。さらにレンゲツツジ、ヒメサユリ、ヒオウギアヤメニッコウキスゲなどが次々に見頃を迎え、尾瀬の自然を一足早く体験できます。
2021年から入園料が無料になったのもうれしいポイントです。
■所在地:福島県南会津郡檜枝岐村字左通124-6
■駐車場:あり
■開園期間:4月下旬~11月上旬
■例年の見頃:ミズバショウリュウキンカ4月下旬~5月下旬、カタクリ4月下旬~5月上旬、シラネアオイ4月下旬~5月中旬、ショウジョウバカマ5月上旬~下旬、レンゲツツジ5月下旬~6月中旬、ヒメサユリ・ヒオウギアヤメ6月中旬~7月中旬、ニッコウキスゲ6月下旬~7月下旬
■ホームページ

ミニ尾瀬公園 | おいでよ!南会津。

■MAP