ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

MENU

ぶらりおさんぽ♪ 福島県の「桜並木」15選<前編>

<この記事で紹介している桜スポット>

富岡町の「夜の森(よのもり)の桜並木」、小野町の「夏井千本桜」、喜多方市の「日中線しだれ桜並木」など、福島県内には浜通り中通り会津地方それぞれに桜並木の名所が点在しています。

華やかなソメイヨシノのほか、艶やかなしだれ桜や愛らしい八重桜の並木もあり、品種によってそれぞれ趣が異なりますが、桜のトンネルの美しさはいずれも格別。見頃もエリアや品種によって4月上旬から5月上旬までと異なり、長く楽しめるのも福島県の桜並木の魅力です。

遊歩道が整備されているところも多く、のんびり散策するのにぴったり。花を愛でながら桜並木の下を歩けば、運動不足解消にもなって一石二鳥です。そんな福島県内の桜並木の中からおすすめを2回に分けてご紹介します。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

夜の森の桜並木(福島県富岡町
原発事故を乗り越え、全区間で観桜可能になった福島県屈指の名所

明治時代の植樹から始まり、地域住民が大切に守ってきた富岡町夜の森地区の桜並木。全長2.2kmにわたって道路の両脇にソメイヨシノが植えられており、福島県内屈指の桜の名所として知られています。
樹齢80年以上の古木を含む桜のトンネルがどこまでも続くさまは圧巻です。2011年の原発事故により大半が帰還困難区域になりましたが、その間も夜の森の桜はふるさとを離れて暮らす町民の心の拠りどころであり続けました。
2022年1月に立ち入り規制が一部で緩和され、すべての区間で桜を楽しめるようになりました。今では多くの観桜客が訪れ、桜まつりやライトアップが行われるなど、以前の賑わいを取り戻しつつあります。
■所在地:福島県双葉郡富岡町字夜の森南4丁目
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬~中旬
■ホームページ

夜の森桜トンネル(相双、富岡町) - 花の王国ふくしま

■MAP

「夜の森の桜並木」のさらに詳しい紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

請戸川(うけどがわ)リバーライン(福島県浪江町
手入れが行き届き、美しい花を咲かせる川沿いの桜並木

浪江(なみえ)町内を流れる請戸川沿い約1.5kmに約120本のソメイヨシノが咲き誇る、浜通りを代表する桜並木です。
最も古い木は樹齢70年以上経っているそうですが、浪江町商工会青年部OBで結成した「絆さくらの会」の皆さんがしっかり手入れをしているため、花だけではなく幹の美しさも際立っているのが特長です。
「ふくしまの遊歩道50選」にも選ばれており、たっぷりと花をつけた桜のトンネルの下をのんびり散策すると清々しい気分になります。夜はライトアップも行われますよ。
■所在地:福島県双葉郡浪江町大字権現堂字下川原付近
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬
■ホームページ

請戸川リバーライン - 浪江町ホームページ

■MAP

「桜と人の物語」>「絆さくらの会」の紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

飯舘(いいたて)三千本の復興桜(福島県飯舘村
夫婦で植樹し続けた桜が今では約3,000本が咲き誇る名所に

養蚕農家だった会田(あいた)さんご夫妻が、1998年から自宅周辺に桜の苗木を植え始めました。2011年の原発事故により避難生活を余儀なくされましたが、避難先から飯舘村に通い桜の手入れを続けたといいます。
2017年に避難指示が解除されると植樹を再開。ボランティアの方々が草刈りや枝の剪定作業を手伝ってくれるようになり、今ではソメイヨシノやオオヤマザクラなど約3,000本が咲き誇る名所となっています。
道路の両側にどこまでも桜並木が続くほか、小高い丘やかつての桑畑が一面桜に覆われるスポットもあって壮観です。また、飯舘村の復興を願った石碑も建てられています。
木々の成長とともに、今後ますます見応えのある桜スポットになるのが楽しみです。
■所在地:福島県相馬郡飯舘村伊丹沢字笹ノ沢地内
■駐車場:なし
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ

三千本の復興桜 - ふくしまの旅

■MAP

荒川桜づつみ河川公園(福島県福島市
13年連続“水質日本一”の荒川の堤防沿いを彩る桜並木

国土交通省の水質調査で13年連続(2023年9月時点)「水質が最も良好な河川」と評価された清流・荒川の堤防沿いにある公園です。
園内の遊歩道沿いには、約220本のソメイヨシノが植えられています。春は見事な桜のトンネルとなり、桜の下をのんびり散策したり、お花見をする家族連れなどで賑わいます。
荒川と反対側に小川(写真の川はこれ)が流れており、そちらから眺める残雪の山々と桜が織り成す風景もおすすめです。桜とともに福島市のシンボル・吾妻小富士の雪形“雪うさぎ(種まきうさぎ)”を望むこともできますよ。
■所在地:福島県福島市八木田字井戸上13-6 外
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬~中旬
■ホームページ

荒川桜づつみ公園(桜) | 花見山特設サイト

■MAP

右輪台山(うわだいやま)のしだれ桜並木(福島県福島市
小高い丘を通る道の両側に咲き誇る艶やかなしだれ桜

福島市郊外の松川町水原地区、小高い丘を通る道路の両側約300メートルにわたって108本のしだれ桜が咲き誇ります。
しだれ桜は1999年3月に地元の方たちが植樹したもので、今では濃いピンク色の艶やかなトンネルが続く見事な並木に成長。ここ数年で知名度が急上昇し、県内外から多くの観桜客が訪れる人気スポットとなっています。夜は行燈(あんどん)が灯され、幻想的な夜桜を楽しめますよ。
なお、開花期間中は道路が一方通行となるので注意してくださいね。
■所在地:福島県福島市松川町水原字右輪台地内
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ

右輪台山のしだれ桜 – 松川町観光協会

■MAP

「桜と人の物語」>「水原の右輪台山のしだれ桜を育てる会」の紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

岳(だけ)温泉桜坂(福島県二本松市
温泉街の坂道を彩る見事なソメイヨシノのトンネル

安達太良山麓にある岳温泉の中心街と「鏡ヶ池公園」を結ぶ200mほどの坂道。その名のとおり、道の両側にソメイヨシノの大木が立ち並び、春には見事な桜のトンネルとなります。
樹齢100年を超える古木で、一時は樹勢の衰えが著しかったものの、原発事故で岳温泉に二次避難したことをきっかけに、前出の「請戸川リバーライン」の手入れをしている「絆さくらの会」の皆さんがボランティアで手入れしてくださるようになり、現在の美しい姿を取り戻しました。
坂の途中に足湯があるので、湯に浸かりながら花を愛でるのもおすすめですよ。
■所在地:福島県二本松市岳温泉地内
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ

17. 岳温泉桜坂 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

■MAP

笹原川千本桜(福島県郡山市
笹原川沿い約2kmに咲き誇る約1,000本のソメイヨシノ

郡山市須賀川市の境を流れる笹原川沿い約2kmにわたってソメイヨシノの並木が続きます。その数約1,000本。その名のとおりの千本桜です。
一帯はかつて洪水によって何度も被害を受け、昭和30年代に河川工事を実施。工事終了後に地元の方々が桜を植栽したのが始まりだそうです。
川にかかる明神橋付近を中心に上流・下流に桜のトンネルが続き、のんびりと散策を楽しめます。さくら祭りやライトアップも行われます。
■所在地:福島県郡山市三穂田町下守屋地区笹原川
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬~中旬
■ホームページ

アクティビティ|郡山へ行こう:郡山市観光協会【福島県】

■MAP

釈迦堂川(しゃかどうがわ)ふれあいロード(福島県須賀川市
川の上を泳ぐ鯉のぼりと桜のコラボレーションが風物詩

釈迦堂川の両岸約2kmにわたり約350本のソメイヨシノの並木が続く、須賀川市を代表する桜の名所です。
こちらの見どころは、なんといっても桜と鯉のぼりのコラボレーション。こどもの日に向け、桜に彩られた川の上を鯉のぼりが元気いっぱいに泳ぐ姿は、この時期の須賀川市の風物詩といえます。風が強いと鯉のぼりがロープに絡まってしまうのが難点ですが^^;それもご愛嬌です。
4月上旬から下旬にさくらまつりが開催され、ライトアップも行われます。
■所在地:福島県須賀川市内・横山橋~釈迦堂川橋間
■駐車場:あり(さくらまつり開催中は須賀川アリーナ内駐車場を利用)
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

釈迦堂川ふれあいロード|さくらの名所|観る|須賀川市観光物産振興協会:すかがわ観光公式ポータルサイト

■MAP

ぶらりおさんぽ♪ 福島県の「桜並木」15選<後編>はこちら!

fukushimasakuratabi.com