ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

MENU

紅葉や秋の花が楽しめる♪ 福島県の「秋にも行きたい桜スポット」7選

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県には桜だけじゃなく、紅葉スポットも多数点在

まもなく10月も半ば。本来なら一年で一番過ごしやすい季節なのに、今年はどうにもこうにも気候がおかしく、長~い猛暑が一段落したと思ったら今度はひたすら秋雨が続き、からりと心地よい秋晴れになかなかお目にかかれない福島市です。天気予報を見ると今週末からようやく秋らしい爽やかな天気になりそうなので、やっと秋の花や紅葉を見に出かけられる~!とワクワクしています。

福島県は言わずと知れた全国有数の“桜の里”ですが、実は全国有数の“紅葉の里”でもあります。47都道府県の中で3番目に面積が広いのでとにかく紅葉スポットが多く、山、高原、森、湖沼、渓谷、滝、公園・庭園、神社仏閣などなど多彩なロケーションで紅葉を満喫できます。

春は桜、秋は紅葉が美しい場所もあるので、今回はそんな「秋にも行きたい桜スポット」をピックアップしてご紹介します。秋の花やイベントが楽しめるスポットもあわせてどうぞ。春とはまた違う、秋ならではの魅力あふれる福島県にぜひお出かけくださいね。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

 

安達ヶ原ふるさと村福島県二本松市
茅葺き屋根の古民家を彩る300万本の真紅の曼珠沙華

「安達ヶ原の鬼婆(あだちがはらのおにばば)」伝説で知られる黒塚に隣接する公園です。広い園内にはかつての養蚕農家や武家屋敷などが再現されており、春はソメイヨシノやしだれ桜が茅葺き屋根の古民家を彩ります。

こちらは曼珠沙華マンジュシャゲヒガンバナ)の名所としても有名で、秋になると約300万本の曼珠沙華が咲き誇ります。例年8月下旬に早咲きの白い曼珠沙華「真夏のクリスマス」が咲き始め、9月中旬~下旬には赤い曼珠沙華が園内の至るところで開花します。
桜の頃もそうですが、真っ赤な曼珠沙華に彩られた古民家はさながら昔話の世界。ぜひ春と秋の両方に訪れて、古き良き日本の四季の風景を楽しみたいところです。

同じ頃には色とりどりのポーチュラカも可憐な花を咲かせ、10月中旬まで「曼珠沙華ポーチュラカまつり」が開催されます。通常は入園無料ですが、まつりの期間中は1人300円の協力金が必要です。

■所在地:福島県二本松市安達ヶ原4丁目100番地
■駐車場:あり
■例年の曼珠沙華の見頃:9月下旬~10月中旬
■入園料:曼珠沙華ポーチュラカまつり開催期間中は協力金300円
■ホームページ

安達ヶ原 ふるさと村

■MAP

霞ヶ城公園福島県二本松市
日本最大級の菊の祭典と紅葉を一緒に楽しめる秋のお城山

日本百名城の一つ・二本松城(別名・霞ヶ城)跡に整備された県立自然公園。地元では“お城山”の名で親しまれており、約2,500本の桜が咲き誇る春は山全体が薄紅色の霞に包まれたような美しい景観を見せてくれます。

秋の霞ヶ城公園といえば、なんといっても日本最大級の菊の祭典「二本松の菊人形」です。二本松は江戸時代から菊の愛好者が多く、昭和の初め頃から秋になると街中に菊人形が飾られていたそう。昭和30年から霞ヶ城公園を会場に現在のような菊人形が開かれるようになり、今年で68回目となります。

毎年NHK大河ドラマにちなんだテーマで開催され、物語の場面を描いた菊人形が展示されます。カラフルな菊の衣装で飾られた菊人形はとても華やか。今年のテーマは「紫式部」なので、どんな内容になるか楽しみですね。
ちなみにかつてはその年の大河ドラマの出演者をモデルにした人形を(たぶん)毎年製作していたのですが、現在は以前作った人形を使って展示しています。過去の大河ドラマに出演していた役者さんに似た面差しの人形があちこちにいるので、それを探すのも密かな楽しみだったりします。

11月上旬になると、自然豊かな城跡の紅葉が見頃を迎えます。広い園内には庭園や滝などが点在しており、紅葉の時期はひときわ風情があります。菊人形の会場は有料ですが、それ以外は通常どおり無料で散策できるので、紅葉を目当てに足を運ぶのもおすすめです。

■所在地:福島県二本松市郭内3丁目
■駐車場:あり
■「第68回二本松の菊人形」開催期間:2024年10月10日(木)~11月20日(水)
■菊人形入場料:一般(高校生以上)900円、中学生以下無料
■例年の紅葉の見頃:11月上旬
■ホームページ

霞ヶ城公園 | 二本松市観光連盟

令和6年『第68回二本松の菊人形』の開催について | 二本松市観光連盟

■MAP

あづま総合運動公園福島県福島市
青空もライトアップも美しい、ロマンチックなイチョウ並木

福島市郊外の豊かな自然の中に野球場や陸上競技場、体育館などが点在する総合運動公園。広大な園内には9種類・約1,000本の桜があり、桜スポットとしても知られています。

こちらの秋の見どころは、陸上競技場から大駐車場に至る中央園路のイチョウ並木。約520mにわたって続く園路に116本のイチョウが植えられており、10月下旬になると鮮やかに黄葉します。青空の下、黄金色に染まる並木道は映画のワンシーンのようにロマンチック。季節が進むにつれて葉を落とし、足元に黄色の絨毯が広がるのも絵になります。

黄葉の見頃の時期にはライトアップイベント「イチョウ光のプロムナード」が開催され、福島市の秋の風物詩となっています。ライトに照らされて輝くイチョウ並木は、日中とは異なる幻想的な美しさを見せてくれるので必見です。火曜日は休園日のためライトアップはお休みですが、並木道を散策することはできますよ。

■所在地:福島県福島市佐原字神事場1
■駐車場:あり
■例年の黄葉の見頃:10月下旬~11月上旬
■ホームページ

あづま総合運動公園

■MAP

半田山自然公園福島県桑折町
沼の水面に鮮やかに映り込む紅葉の水鏡が絶景

標高863mの半田山の中腹にある自然公園。春は半田沼を囲むようにソメイヨシノヤマザクラ、しだれ桜など約500本の桜が咲き誇ります。風がない日は桜と木々の新緑、常緑樹の緑などが半田沼のエメラルドグリーンの水面に映り込み、水鏡好きにはたまらない風景を堪能できるスポットです。

秋の紅葉の水鏡も美しく、青空と無風、紅葉の見頃が揃ったときは絶景が広がります。半田沼のほとりや周囲の山には常緑樹が多く、一面が赤や黄色に染まるというわけではありませんが、常緑樹の緑とそこにアクセントを加える紅葉のコントラストが絶妙にきれいで感動します。
遊歩道が整備されているので、時間と体力に余裕があれば半田沼を一周したいところです(一周1.2km)。沼の北側に真っ赤に色づいたモミジが並んでいる一画があり、対岸から眺めてもハッとするほど鮮やか。北側のほとりに足を運び、紅葉越しに水鏡を眺めるのもおすすめです。

■所在地:福島県伊達郡桑折町大字南半田字宮沢17
■駐車場:あり
■例年の紅葉の見頃:10月下旬~11月上旬
■ホームページ

半田山自然公園/桑折町

■MAP

 

花と歴史の郷 蛇の鼻(じゃのはな:福島県本宮市
歴史ある庭園を真っ赤に彩る500本のカエデの古木

桜、フジ、スイレン、紅葉など四季折々の花や自然を楽しめる、歴史ある庭園です。園内の高台に明治時代末期の豪農・伊藤氏の別荘である国登録有形文化財「蛇の鼻御殿」が建っており、その玄関前に“御殿桜”とも呼ばれる優美なしだれ桜が咲き誇ります。

約10万坪の広大な園内には約500本のカエデの木があり、秋になると一帯を真っ赤に染め上げます。樹齢100年を超える古木が多く、なかには幹回り2メートルにもなる大樹もあって見応え十分です。
個人的に好きなのは、擂鉢(すりばち)池のほとりのカエデ並木。艶やかな紅葉のトンネルの下を散策するのが心地よく、風がなければ水鏡も期待できます。晩秋の紅葉の絨毯もきれいですよ。

10月下旬~11月中旬には「もみじ祭」が開催されます。菊やサザンカの花も咲いているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
■所在地:福島県本宮市本宮字蛇ノ鼻38
■駐車場:あり
■入場料:高校生以上800円、小学生以上400円(※年間何度でも入園できるパスポート券)
■例年の紅葉の見頃:10月下旬~11月中旬
■ホームページ

花と歴史の郷 蛇の鼻

■MAP

福満虚空藏菩薩圓藏寺(ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ:福島県柳津町
只見川沿いの高台に建つ古刹。白壁と紅葉のコントラストは必見

大同2(807)年に徳一(とくいつ)大師によって開創されたと伝わる古刹。ゆったりと流れる只見川沿いの高台にあり、春はソメイヨシノに彩られます。只見川を挟んだ対岸から眺めると、大岩の上に立つ本堂、エメラルドグリーンの川面、桜の帯が織り成す日本画のような景色を一望できます。

紅葉の美しさでも知られており、シーズン中は多くの観光客や写真愛好家が訪れます。対岸からは、赤やオレンジ色に染まる山をバックにそびえ立つ古刹の全景を只見川越しに望めて壮観です。
境内でぜひ足を運んでほしいのが、本堂から少し歩いたところにある庫裡(くり)。庫裡を囲む白土塀にモミジが彩りを添えており、白壁と真っ赤な紅葉が目の覚めるようなコントラストを描きます。モミジの葉が落ち、紅葉の絨毯となる晩秋の風情も味わい深く格別です。

■所在地:福島県河沼郡柳津町柳津字寺家町甲176
■駐車場:あり
■例年の紅葉の見頃:10月下旬~11月上旬
■ホームページ

福満虚空藏菩薩 霊巌山 圓藏寺 - 赤べこ伝説発祥の地 会津やないづ

■MAP

土津(はにつ)神社福島県猪苗代町
京都から移植されたイロハモミジが境内を艶やかに染める

延宝3(1675)年の創建。徳川家康の孫で、三代将軍・家光の異母弟である会津藩初代藩主・保科正之公を祀った神社です。春には、正之公と縁の深い長野県高遠町から寄贈されたタカトオコヒガン(高遠小彼岸)やソメイヨシノが境内を艶やかに彩ります。

素晴らしい桜スポットである土津神社ですが、どちらかというとこちらは紅葉の名所として有名です。会津藩九代藩主・松平容保(かたもり)公が京都守護職を務めた縁で京都から移植されたと伝わるイロハモミジ16本が境内にあり、10月下旬になると燃えるように色づきます。

特に見事なのが、拝殿に向かって参道の右手に広がる斜面。立ち並ぶイロハモミジが色鮮やかな天蓋をつくり、落葉してからは真っ赤な絨毯を敷いたように斜面を染め上げます。苔むした石段を彩る紅葉も趣があり、由緒ある神社ならではの風情あふれる秋景色を楽しめます。

例年10月中旬~11月中旬の17時~21時にライトアップを実施しています。機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。
■所在地:福島県耶麻郡猪苗代町字見袮山3
■駐車場:あり
■例年の紅葉の見頃:10月下旬~11月中旬
■ホームページ

[福島] 土津神社【公式】|こどもと出世の神さま・会津の歴史に触れる観光|延宝3(1675)年に創建され、会津藩歴代藩主を祀る「土津神社」。創建時の社殿は戊辰戦争で消失しましたが、明治13(1880)年に再建し、400年近い歴史があります。鳥居には白色を採用。春は桜、夏は青もみじ、秋は紅葉など、四季を彩る花や植物との調和も美しく見ものです。会津の歴史に触れられる場所として歴史好きの方が多数訪れます。福島の観光に訪れた際は是非お立ち寄りください。

■MAP

こちらもあわせてチェック!

fukushimasakuratabi.com