ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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エリア&見頃別【03】福島県福島市の桜旅(例年の見頃:4月上旬~中旬)

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内には桜の名所・名木が多数点在しています。「たくさんありすぎて、どうめぐったらいいかわからない」という方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者が実際にめぐったことのあるコースをエリア&例年の見頃別にまとめてみました。今回は、福島県福島市の桜旅をご紹介します。ぜひ参考にして福島県内の桜めぐりを楽しんでくださいね。

※コースはあくまでも一例です。記事を参考にしつつ、同じ時期に見頃を迎えるスポットと組み合わせてお好みにカスタマイズし、オリジナルのふくしま桜旅を楽しんでいただけると幸いです。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

“福島の桃源郷”「花見山」+多彩な桜スポットの組み合わせが◎

福島市福島県中通りの北側に位置していますが、盆地だからでしょうか、桜の開花が県内でもかなり早いほうです。
市内には桜の名所・名木が多数点在していますが、なかでも外せないのが「花見山」。3月下旬から4月下旬にかけて、多彩な桜と春の花々が里山を彩る“福島の桃源郷”です。
ほかにも「荒川桜づつみ公園」「大森城山公園」「あづま総合運動公園」などのソメイヨシノの名所、「芳水の桜」「慈徳寺の種まき桜」といった一本桜の名木、知る人ぞ知る穴場の「高倉山」まで、多くの桜スポットがあります。
同じ福島市内の桜でも、場所や品種によって開花時期が微妙に異なるので、下記に紹介するすべてを見頃のときにまとめてめぐることはできません。「花見山+他の桜スポット」といった感じに組み合わせて、その時期にベストな福島市内の桜旅を楽しんでくださいね。

花見山(福島県福島市
多彩な桜とともに色とりどりの花々が咲き競う“福島の桃源郷

写真家の故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称えた絶景の地。花木生産農家が多い福島市渡利地区にあり、春になると桜をはじめレンギョウ、ハナモモ、ボケ、モクレンなどが一斉に咲き競い、里山を華やかに彩ります。
3月下旬から4月下旬にかけて、早咲きから遅咲きまで多彩な桜や春の花々が次々に開花するので、時期を変えて何度でも訪れたくなります。
晴れた日には吾妻連峰が望め、吾妻小富士の山肌に現れる雪形“雪うさぎ(種まきうさぎ)”と花見山の花々が織り成す、福島県を代表する春景色を楽しめるのも魅力です。
■所在地:福島県福島市渡利
■駐車場:見頃の時期は周辺交通規制実施。マイカー臨時駐車場「あぶくま親水公園」を利用。シャトルバス運行あり(乗車時に「花見山環境整備協力金」小学生以上1人500円が必要)
■ホームページ

花見山特設サイト | 福島に桃源郷あり

「花見山」のさらに詳しい紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

大蔵寺のしだれ桜(福島県福島市
参道の石段脇に仲良く並んで咲き誇る“夫婦桜”

大蔵寺は弘仁8(817)年、坂上田村麻呂が東北鎮護のために千手観音を安置したのが始まりとされる古刹。千手観音は国の重要文化財に指定されています。
春は高台にある境内が桜に彩られますが、有名なのが参道を下ったところにある「大蔵寺のしだれ桜」。樹齢300年といわれるしだれ桜が2本あり、石段脇の斜面に並んで立っています。「夫婦桜」とも呼ばれ、仲良く咲き誇る姿が春の青空に映えます。
お寺の駐車場は高台にあるので、しだれ桜までは少し歩くことになります。しだれ桜のある参道入り口は住宅街にあり、道路が狭いので通行する車に気をつけてくださいね。
■所在地:福島県福島市小倉寺字拾石7
■駐車場:あり
■ホームページ

大蔵寺(しだれ桜) | 花見山特設サイト

荒川桜づつみ公園(福島県福島市
13年連続“水質日本一”の荒川の堤防沿いを彩る桜並木

国土交通省の水質調査で13年連続(2023年9月時点)「水質が最も良好な河川」と評価された清流・荒川の堤防沿いにある公園です。
園内の遊歩道沿いには、約220本のソメイヨシノが植えられています。春は見事な桜のトンネルとなり、桜の下をのんびり散策したり、お花見をする家族連れなどで賑わいます。
荒川と反対側に小川(写真の川はこれ)が流れており、そちらから眺める残雪の山々と桜が織り成す風景もおすすめです。桜とともに福島市のシンボル・吾妻小富士の“雪うさぎ(種まきうさぎ)”を望むこともできますよ。
■所在地:福島市八木田字井戸上13-6 外
■駐車場:あり
■ホームページ

荒川桜づつみ公園(桜) | 花見山特設サイト

芳水の桜(福島県福島市
農業用水池の水面に優美な姿を映すしだれ桜

国道4号下り線を車で走っていると、西側に見えるしだれ桜がこちら。昭和天皇の即位を記念して当時の地主が植樹したとされ、下記で紹介している「慈徳寺の種まき桜」から枝分けされた子桜といわれています。
農業用水池のほとりに立っており、水面に映る姿の美しさで知られています。風がない日は絶好のシャッターチャンス。優美な水鏡桜を撮ろうと、県内外から大勢の写真愛好家が訪れます。
個人の所有地にありますが、開花期間中は一般に開放してくださっています。マナーを守って見学してくださいね。
■所在地:福島県福島市松川町金沢深沢32
■駐車場:なし
■ホームページ

芳水の桜 – 松川町観光協会

大森城山公園(福島県福島市
小高い丘に築かれた戦国時代の城跡を700本以上の桜が彩る

福島市南部の小高い丘に築かれた大森城跡に整備された公園です。大森城は伊達政宗の曾祖父・稙宗(たねむね)の三男・実元や、伊達政宗の近習・片倉景綱が城主となった戦国時代の城で、別名「臥牛城」とも呼ばれています。
一帯にはソメイヨシノシダレザクラヤマザクラなど700本以上の桜が咲き誇り、市内有数のお花見スポットとなっています。また、公園北側の物見櫓(やぐら)の形をした展望台からは吾妻連峰や市内を一望できます。
開花期間中は「大森城山公園さくらまつり」が開かれ、夜はライトアップも行われます。さくらまつり期間中は時間帯によって道路が一方通行になるのでご注意を。
■所在地:福島市大森字本丸82 外
■駐車場:あり
■ホームページ

大森城山公園(桜) | 花見山特設サイト

高倉山(福島県福島市
2009年から地区住民が桜やハナモモを植栽した穴場スポット

福島市の南西に位置し、別名「清水山」とも呼ばれる高倉山。大森城山公園から車で数分のところにある、穴場の桜スポットです。
2009年から当時の区長の号令で、地区住民が桜やハナモモなどの植栽を行ってきました。今では5種類の桜、6種類のハナモモ、レンギョウユキヤナギなどが咲き誇る新たな桜の名所となっています。
標高116mの頂上には樹齢100年を超えるソメイヨシノの古木があり、石碑や祠とともに趣ある風景を見せています。晴れた日には吾妻・安達太良の山々を望むこともできますよ。
■所在地:福島県福島市山田
■駐車場:あり
■ホームページ

高倉山(桜) | 花見山特設サイト

慈徳寺の種まき桜(福島県福島市
福島市街地を望む里山の中腹に咲く優美な“種まき桜”

福島市の天然記念物に指定されている、樹齢300年以上のしだれ桜です。かつてはこの桜の開花を目安に苗代に種をまいたことから、「種まき桜」と呼ばれています。
本堂前の土手ぎわに立ち、淡紅色の花をたっぷりと咲かせた枝を土手下まで伸ばす優美な姿が魅力です。個人的には土手下から見上げるのが好きで、いつもその美しさにしみじみと見入ってしまいます。
慈徳寺は福島市郊外の里山の中腹にあるため、境内からの眺望も抜群。桜の花越しに、福島の街の春景色を楽しめるのも魅力の一つです。
境内には伊達正宗の父・伊達輝宗首塚と伝わる五輪塔があるので、歴史好きな方はこちらもどうぞ。
■所在地:福島県福島市佐原字寺前9
■駐車場:あり
■ホームページ

慈徳寺(種まき桜) | 花見山特設サイト

あづま総合運動公園福島県福島市
「巨石広場」のライトアップや園路の桜並木が見どころ

野球場や陸上競技場、体育館などが点在する広大な園内に、9種類・約1,000本の桜が咲き競います。
なかでも見どころは「巨石広場」。名前の由来である巨石の前に池があり、風のない日は広場に咲くソメイヨシノが水面に映り込んで美しい姿を見せます。夜はライトアップされ、日中とは異なる幻想的な夜桜を楽しめますよ。
また、サイクルスポーツ広場側入り口から野球場まで続く約1.7kmの園路には約300本の桜が植えられており、こちらもおすすめ。桜のトンネルの下を散策すれば、運動にもなって一石二鳥です。
あづま総合運動公園は前出の「慈徳寺」と近いので、あわせてめぐるのがおすすめですよ。
■所在地:福島県福島市佐原字神事場1
■駐車場:あり
■ホームページ

あづま総合運動公園

福島県福島市の桜旅MAP