ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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エリア&見頃別【02】福島県浜通り北部の桜旅(例年の見頃:4月上旬)

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内には桜の名所・名木が多数点在しています。「たくさんありすぎて、どうめぐったらいいかわからない」という方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者が実際にめぐったことのあるコースをエリア&例年の見頃別にまとめてみました。今回は、福島県浜通り北部のふくしま桜旅をご紹介します。ぜひ参考にして福島県内の桜めぐりを楽しんでくださいね。

※コースはあくまでも一例です。記事を参考にしつつ、同じ時期に見頃を迎えるスポットと組み合わせてお好みにカスタマイズし、オリジナルのふくしま桜旅を楽しんでいただけると幸いです。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがあります。特に近年は桜の開花が早まる傾向がありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

相馬中村藩ゆかりの城跡・神社に一本桜や桜並木を組み合わせて

福島県浜通り北部に位置する相馬市~南相馬市浪江町をめぐる桜旅です。相馬中村藩ゆかりの城跡や神社から知る人ぞ知る一本桜、川沿いの桜並木まで盛りだくさんの内容です♪

浜通りを代表する桜の名所の一つ「馬陵公園」はもちろん、「涼ヶ岡八幡神社」「相馬小高神社」はいずれも相馬中村藩とゆかりがあり、歴史を感じながら桜を楽しめるスポット。

また、相馬市の「椎木(しいのき)の種蒔ザクラ」と南相馬市の「飯崎(はんさき)のしだれ桜」はどちらも樹形が美しく、見応えのある一本桜です。

時間に余裕があれば、さらに南下して浪江町の「請戸川(うけどがわ)リバーライン」まで足を延ばすのがおすすめです。

椎木(しいのき)の種蒔ザクラ(福島県相馬市)
住宅地の中に突然現れるヒガンザクラの巨木

「こんなところにこんな桜の巨木が!」と驚くような相馬市郊外の住宅地にある、推定樹齢約350年のヒガンザクラです。稲の種蒔きの時期に開花することから種蒔ザクラと呼ばれています。
椎木の青田権左衛門という人物が参勤交代の帰りに苗木を持ち帰って植えたと伝わり、「権左衛門桜」の別名もあるそうです。
相馬市の天然記念物に指定されている堂々とした一本桜で、青空に向かって力強く枝を広げ、白っぽい花をたっぷり咲かせる姿は見応えがあります。
私有地にあるので、マナーを守って観桜させていただきましょう。
■所在地:福島県相馬市椎木字段ノ原240
■駐車場:なし
■ホームページ

椎木の種蒔ザクラ(権左衛門桜)/相馬市公式ホームページ

馬陵公園(中村城跡:福島県相馬市)
石灯籠が立ち並ぶ参道の桜並木が美しい浜通りを代表する名所

相馬氏歴代の居城である中村城(別名・馬陵城)跡に整備された公園。園内には約630本のソメイヨシノが咲き誇り、浜通りを代表する桜の名所の一つとして知られています。
なかでも見応えがあるのが、園内の西側に位置する「相馬中村神社」の参道です。相馬中村神社は相馬家代々の氏神で相馬地方の総鎮守でもあり、相馬野馬追の初日に総大将が出陣式を行う由緒ある神社。そこへ至る参道の両脇には石灯籠が立ち並び、春は見事な桜並木と朱色のぼんぼりが風情を添えます。
2022年3月の福島県地震で石灯籠が倒壊してしまいましたが、その後復旧されて現在は元の美しい姿を取り戻しました。
夜はライトアップが行われ、ぼんぼりの灯りに照らされた幻想的な夜桜が楽しめます。
■所在地:福島県相馬市中村字北町140
■駐車場:あり
■ホームページ

県指定史跡「中村城跡」(馬陵城) | 相馬市観光協会オフィシャルサイト

涼ヶ岡(すずみがおか)八幡神社福島県相馬市)
桜に彩られた朱色の太鼓橋を映す美しい水鏡は必見

建武年間(1334~1336年)の創立。現在の社殿は元禄8(1695)年に相馬中村藩第5代藩主・相馬昌胤(まさたね)公によって造営され、国の重要文化財に指定されています。
放生池の周囲や赤い灯篭が立ち並ぶ参道に約150本のソメイヨシノが咲き誇り、特に放生池に掛かる朱色の太鼓橋と桜の組み合わせが絵になります。風がない日は水面に映る橋と桜の水鏡を楽しめますよ。
境内には縁結びや夫婦円満などに御利益があるとされる「縁結びの榧(カヤ)」があるので、こちらもあわせてお参りしましょう。
■所在地:福島県相馬市坪田字涼ヶ岡51
■駐車場:あり
■ホームページ

涼ケ岡八幡神社 | 相馬市観光協会オフィシャルサイト

相馬小高神社(福島県南相馬市
由緒ある神社を春色に染めるソメイヨシノやしだれ桜

中世の奥州相馬氏の居城であった小高城跡にある神社です。相馬野馬追の最終日に行われる神事「野馬懸(のまかけ)」の祭場地としても知られています。
春はソメイヨシノやしだれ桜が咲き誇り、由緒ある神社を華やかに彩ります。澄んだ空気の中ゆったりとした時間が流れるような、清々しい気持ちになれる場所です。
近くを流れる小高川沿いの桜並木も見事なので、あわせてチェックしてみてくださいね。
■所在地:福島県南相馬市小高区小高古城13
■駐車場:あり
■ホームページ

歴史・神社・仏閣 – 小高観光協会

飯崎(はんさき)のしだれ桜(福島県南相馬市
墓地の中にひっそりと佇む美しい樹形のしだれ桜

相馬小高神社から車で数分。人々の眠りを見守るように、墓地の中央に静かに佇むしだれ桜です。南相馬市の天然記念物に指定されています。
樹齢は不明ですが、戊辰戦争後に仙台から持ち帰り植えられたものともいわれます。太い幹から傘のように枝を伸び伸びと広げ、薄紅色の花をいっぱいに咲かせており、どの角度から見ても美しい樹形が魅力です。
墓地の中にあるので、マナーを守って静かに観賞させていただきましょう。
■所在地:福島県南相馬市小高区飯崎南台1
■駐車場:あり
■ホームページ

その65 半谷清寿・六郎と桜 ―浜通りの桜の名所を作った人―(令和2年4月1日)/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-

請戸川(うけどがわ)リバーライン(福島県浪江町
手入れが行き届き、美しい花を咲かせる川沿いの桜並木

浪江(なみえ)町内を流れる請戸川沿い約1.5kmに約120本のソメイヨシノが咲き誇る、浜通りを代表する桜並木です。
最も古い木は樹齢70年以上経っているそうですが、浪江町商工会青年部OBで結成した「絆さくらの会」の皆さんがボランティアで手入れをしており、花だけではなく幹の美しさも際立っているのが特長です。
「ふくしまの遊歩道50選」にも選ばれており、たっぷりと花をつけた桜のトンネルの下をのんびり散策できます。夜はライトアップも行われますよ。
■所在地:福島県双葉郡浪江町大字権現堂字下川原付近

■駐車場:あり
■ホームページ

請戸川リバーライン - 浪江町ホームページ

「桜と人の物語」>「絆さくらの会」の紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

福島県浜通り北部の桜旅MAP