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福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。
ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^
皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。
※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。
多彩な桜とともに色とりどりの花々が咲き競う“福島の桃源郷”
花木生産農家が多い福島県福島市渡利地区。園主のご厚意で一般に開放してくださっている「花見山公園」とその周辺を総称して「花見山」と呼んでいます。写真家の故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称え、全国的に知られるようになりました。
花見山の特徴は、なんと言っても花の種類の多彩さにあります。その数およそ70種類。桜だけでもトウカイザクラ、ヒガンザクラ(例年の見頃は3月下旬~4月下旬)、ソメイヨシノ、オカメザクラ、カンヒザクラ、アマノガワ(同4月中旬~下旬)、ヤエザクラ、ウコンザクラ(同4月中旬~5月上旬)と、花の色も形も異なる多くの品種が植えられています。
そこにレンギョウやサンシュユ、菜の花の黄色、ハナモモの濃いピンク、ハクモクレンの白、ボケの紅色などが加わり、色とりどりの花々が咲き競うさまはまさに桃源郷です。
例えば同じピンク色でも淡い色から濃い色まで実にさまざまで、自然の色彩の豊かさを改めて実感できる場所です。多種多様な花が次々に開花していくので、時期を変えて何度でも訪れたくなります。
残雪の吾妻連峰を背景に咲き誇る花々など見どころ満載
花見山公園内には30分、45分、60分の見学コースが設けられていて、時間や体力に合わせて散策できます。60分コースで山頂まで登ると、天気のよい日は残雪をいただいた吾妻連峰や遠く蔵王連峰を望め、眼下には花越しに福島市街地を一望できて絶景です。
山頂から下っていくと、散策路の両脇にトウカイザクラが咲き誇るポイントがあり、こちらも壮観です。ソメイヨシノよりも花色が濃く、鮮やかな桜のトンネルは必見ですよ。
時間と体力に余裕がある方は、花見山公園周辺の景色を楽しめる「花の谷コース」へ足を延ばしてみましょう。花見山公園入口から東町会集会所方面へ車道を進み、集会所を過ぎてしばらく歩くと、残雪の吾妻連峰を背景に花見山公園を望むスポットがあります。
色とりどりの花々と吾妻小富士の山肌に現れる雪形“雪うさぎ(種まきうさぎ)”が織り成す風景は、福島県を代表する春景色です。ぜひチェックしてみてくださいね。
他にも花見山公園前観光案内所そばの菜の花畑、バス駐車場(多目的広場)の近くにある菜の花とボケの奥に花見山公園を望むスポットなど、花見山には見どころがたくさんあります。
出荷用に枝を伐採したり新しい花木を植えたりするため、毎年表情が変化するのも花見山ならではの魅力です。
シーズン中はボランティアガイド「ふくしま花案内人」の皆さんが迎えてくれるので、花の名前や写真映えスポットなどを尋ねるのもおすすめですよ。
花見山周辺ではシーズン中、交通規制を実施します。交通規制実施期間中はJR福島駅東口からバスに乗るか、車の場合は臨時駐車場に停めてシャトルバスで花見山に向かうことになります。
バスを降りてから花見山公園入口までは、ウォーキングトレイル(歩行者用道路)を歩いて15分ほど。途中の風景も素晴らしいので、のんびり散策しながら春爛漫の桃源郷を満喫しましょう。
花見山にお出かけの際は、スニーカーなど歩きやすい靴や服装がおすすめです。なお、こちらは花木生産農家の集落なので、花木畑への立ち入りは厳禁。マナーを守って美しい景色を楽しんでくださいね。
■所在地:福島県福島市渡利
■駐車場:見頃の時期は周辺交通規制実施。マイカー臨時駐車場「あぶくま親水公園」を利用。シャトルバス運行あり(乗車時に「花見山環境整備協力金」小学生以上1人500円が必要)
■例年の見頃:3月下旬~4月下旬
■ホームページ
花見山MAP