ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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ふくしま桜旅「鉄板スポット」【01】小川諏訪神社のシダレザクラ(福島県いわき市)

<目次>

福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。

ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^

皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

朱塗りの本殿との組み合わせが艶やかな樹齢500年以上のご神木

筆者のふくしま桜旅はこの桜から始まることが多く、これまでに何度となく訪れているのがこちら、福島県いわき市にある「小川諏訪神社シダレザクラ」です。

3月中旬ごろに同じいわき市の「勿来(なこそ)火力公園」に早咲きの河津桜を見に行くこともあるのですが、なぜかそれは桜旅の始まりに数えていなかったりします。個人的に、本格的な桜シーズンはエドヒガンから始まると思っているためでしょうか。

さて、いわき市郊外の小川地区にある小川諏訪神社鎌倉時代末期の創建。本殿の左手前に立つご神木のエドヒガン系しだれ桜は樹齢500年以上とされ、いわき市はもちろん、福島県を代表する名桜の一つです。市内のソメイヨシノよりひと足早く開花して、一帯に春の訪れを告げます。

薄紅色の小ぶりな花をたっぷり咲かせた枝を石垣の下の地面まで届くほど垂らした姿は優美そのもの。それだけでも見応え十分ですが、朱塗りの本殿と桜の組み合わせがまた絵になります。本殿の背後の竹林も入れるとさらに華やかさが増し、薄紅色と朱色、緑色が織り成す艶やかな春景色に惚れ惚れと見入ってしまいます。

石垣の下から桜を見上げたり、レースのような花枝越しに本殿を眺めたり、角度によってさまざまな表情を楽しめるので見飽きることがありません。

よく見ると、本殿には水色の波模様の中に白うさぎの彫刻が施されているのもかわいいですね(因幡の白兎でしょうか)。

花はもちろんですが、年月を感じさせる太い幹のつややかな美しさも目を引き、個人的に大好きです。

ちなみに本殿に向かって右手にも小ぶりなしだれ桜があります。こちらの開花は若干遅めですが、小川諏訪神社シダレザクラ(と呼ばれている左手のしだれ桜)よりも花の色が濃く、同時に咲くとピンク色の濃淡を楽しめます。

ライトアップされた夜桜の妖艶な美しさも一見の価値あり

小川諏訪神社シダレザクラは例年、開花期間中の夜にライトアップが行われます。筆者は2019年に初めて夜桜を見に行くことができたのですが、いやー、完全に魅入られました。

日中の華やかさとはまったく違う、凄みを感じるほどの妖艶な美しさ。美しい。美しすぎます。魂を吸い取られました。どうぞ養分にしてくださいと本気で思いました。

その後も何度か夜桜を見に行っていますが、何度見ても美しい。基本的にどの桜もライトアップされた姿は幻想的で美しいのですが、小川諏訪神社シダレザクラのこの妖艶さはちょっと格別です。

ライトアップの時間帯は渋滞が発生し、駐車場に入るまでに時間がかかることが多いのですが、それでも一見の価値ありです。昼と夜でまったく異なる表情を見せてくれる小川諏訪神社シダレザクラ。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

■所在地:福島県いわき市小川町高萩家ノ前140-1
■駐車場:あり
■例年の見頃:3月下旬~4月上旬
■ホームページ

小川諏訪神社|見る・遊ぶ|いわき市観光サイト - いわき市の観光・旅行情報が満載!

小川諏訪神社シダレザクラMAP