ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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ふくしま桜旅「鉄板スポット」【04】霞ヶ城公園(福島県二本松市)

<目次>

福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。

ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^

皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

山全体が桜色に包まれる、見どころ満載の“お城山”

日本100名城の一つ・二本松城(別名・霞ヶ城)跡に整備された県立自然公園。地元では“お城山”と呼ばれ親しまれています。

江戸時代は二本松藩の居城でしたが、戊辰戦争で落城しました。現在は石垣などに往時の面影をとどめています。

春はソメイヨシノを中心とする約2,500本の桜が咲き誇り、その名のとおり山全体が薄紅色の霞に包まれたような絶景となります。「さくら名所100選」にも選ばれており、県内外から多くの観桜客が訪れます。

広い園内は見どころが多いので、時間を取ってゆっくり散策したいところです。山城だけあってアップダウンが多いので、歩きやすい靴だとベターですよ。

まず最初の見どころは再建された箕輪門。石垣や白壁の門を桜が彩り、風情たっぷりです。開花期間中はさくらまつりが行われ、幟やぼんぼり、ちょうちんがさらに趣を加えます。

箕輪門の手前には、戊辰戦争に出陣して命を落とした12歳から17歳の「二本松少年隊」の群像彫刻があります。少年たちのそばには息子の出陣服を仕立てる母親の姿もあり、涙を誘います。

さて、霞ヶ城公園内には初代二本松藩主・丹羽光重公時代の造園の姿を今に残す「るり池」や「霞ヶ池」のほか、「霞ヶ滝」「七ツ滝」「洗心滝」などの多くの滝があって自然豊か。樹齢300年の「傘松」や茅葺き屋根の茶室「洗心亭」なども見どころです。

少し歩きますが、ぜひ足を運んでほしいのが公園西側にある「見晴台」。菜の花が咲き乱れる棚田が眼下に広がり、その奥に残雪をいただいた安達太良山が望めて清々しい気持ちになります。東屋があるので、絶景を眺めながらひと休みするのもいいですね。

山頂の「本丸跡」は360度のパノラマビュースポット

時間と体力に余裕がある方は、山頂の「本丸跡」を目指してみてださい。坂道や階段を登ることになりますが、桜を愛でながらのんびりゆっくり行きましょう。緑萌える土手に目をやれば、れんげやオオイヌノフグリなどの野の花が咲いていて目を楽しませてくれますよ。

本丸跡まで登れば、360度の大パノラマが待っています。天気がよい日は残雪の安達太良山阿武隈山系の山々、桜咲く二本松の街並みが一望できて絶景です。がんばって登ってきたご褒美を堪能しましょう。

ちなみに本丸跡の少し下まで車で行くこともできます。駐車場もありますので、時間に余裕のない方や足腰に自信のない方は車でどうぞ。

霞ヶ城公園入り口にある「旧二本松藩戒石銘碑(かいせきめいひ)」から北側に続く道路も、両側にソメイヨシノが咲き誇るお花見スポット。時間があれば歩いて桜のトンネルを散策するもよし、時間がない場合は車でドライブするのもおすすめです。

さらに時間と体力に余裕のある方は、霞ヶ城公園からJR二本松駅方面へ数分歩いたところにある「観音丘陵遊歩道」まで足を延ばしてみてください。桜色に染まるお城山の全景を望め、「霞ヶ城」の名前に納得するビュースポットです。お城山の奥には残雪の安達太良山を見ることもできますよ。

■所在地:福島県二本松市郭内3丁目
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

県立霞ヶ城公園 | 二本松市観光連盟

霞ヶ城公園MAP