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福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。
ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^
皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。
※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。
※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。
頭上から降り注ぐ艶やかなしだれ桜のシャワーに感動
昭和13(1938)年に開業し、福島県喜多方市の喜多方駅と耶麻郡熱塩加納村(現喜多方市)の熱塩駅の間11.6kmを結んでいた国鉄・日中線。昭和59(1984)年に廃線となり、その跡は現在「自転車歩行者道」として整備されています。
昭和63(1988)年に、喜多方駅側の約3kmにわたってしだれ桜を植樹。今では自転車歩行者道の両側に約1,000本のしだれ桜が咲き誇る、福島県を代表する桜の名所となっています。
ソメイヨシノの並木は福島県内各地にありますが、これほどの規模のしだれ桜並木は県内ではここだけ。ソメイヨシノとはまた違った、花色の濃い艶やかな桜並木の美しさは格別です。
自転車歩行者道の入り口(起点)は、JR喜多方駅西口から徒歩5分ほどのところにあり、そこから延々としだれ桜並木が続きます。
全部歩くのはなかなかハードなので、並木の中ほど付近にある臨時駐車場に車を停めるのもおすすめです。
自転車歩行者道の中間点付近には、かつて実際に日中線を走っていたSLが展示されており、絶好の撮影スポットとなっています。鉄道好きの方はもちろん、そうでない方にも昔懐かしいSLとしだれ桜のコラボレーションは大人気。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
北側のボリュームある“桜のトンネル”がおすすめ
約3kmにも及ぶしだれ桜並木の中で特におすすめなのが、北側の“桜のトンネル”です。SLの展示場所から北に向かってさらに歩いていくと、ボリュームのあるしだれ桜が両側に立ち並んでいるエリアがあり、その名のとおり見事な桜のトンネルを楽しめます。
手を伸ばすとさわれるほど長く垂れ下がった枝に艶やかな花をたっぷり咲かせ、視界の奥までずーっと並木が続く様子は、まるで桜のカーテンのよう。
見上げると花が頭上からシャワーのように降り注いでくる、しだれ桜ならではの感動を味わえます。
しだれ桜並木の間から残雪をいただいた飯豊(いいで)連峰を望める場所もあり、雪国・会津の春らしい風景を楽しめます。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
開花期間中の夜は、SLの展示エリアなど並木の一部区間でライトアップも行われます。
■所在地:福島県喜多方市字押切東2丁目
■駐車場:臨時観光駐車場あり(協力金1台500円)
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ
日中線記念自転車歩行者道 しだれ桜並木|自然・花|見る・感じる|喜多方観光物産協会
日中線しだれ桜並木MAP