ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

MENU

ふくしま桜旅「鉄板スポット」【09】桜峠(福島県北塩原村)

<目次>

福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。

ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^

皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

 

3,000本のオオヤマザクラが山肌を染める絶景スポット

「桜峠」は、福島県屈指の景勝地として知られる裏磐梯から喜多方へ向かう国道459号沿い、日帰り温泉施設『ラビスパ裏磐梯』(※現在は閉館)に隣接して広がる桜スポットです。

2001年の敬宮愛子内親王殿下ご誕生をお祝いして、翌年2,001本のオオヤマザクラをオーナー制で植樹。その後も追加植樹が行われ、今では山の斜面に約3,000本が咲き誇るまでになりました。

オオヤマザクラの植樹地は大きく分けると、ラビスパ裏磐梯側の上の区画とその下の区画があります。上の区画の突き当たりの高台から下の区画を見下ろす絶好のビューポイントがあるので、まずはそこへ行ってみましょう。

行き方としては、臨時駐車場から桜の間の小道を敷地の奥へと進むのがわかりやすいかと思います。右手を見れば、桜の向こうに雪をいただいた飯豊(いいで)連峰が望めます。

しばらく歩くと高台のビューポイントに到着。眼下には一面のオオヤマザクラの森が広がり、壮観のひと言です。

桜の向こうの杉林の深い緑と、手前の木々の萌え始めたやわらかな緑、そしてオオヤマザクラのピンク。なんとも春らしい色合いがたまりません。奥のプリン型の山も特徴的でかわいいですよね。

オオヤマザクラの木がまだ小さかった頃は桜の合間に草地の緑色が見え、それはそれで美しかったのですが、今ではすっかり木々が成長してモコモコのピンクの海になりました。

振り返れば、後ろの斜面にもオオヤマザクラが多数が咲き誇っています。上を見ても下を見ても横を見てもオオヤマザクラ。3,000本のスケールのスゴさを実感します。

 

ピンクの濃淡や草地の緑…春らしい色合いが魅力

オオヤマザクラソメイヨシノより花色が濃く、花と一緒に赤みがかった若葉をつけるのが特徴。ヤマザクラより花が大きいことが名前の由来だそうです。

下の写真を見てもわかるとおり、同じオオヤマザクラでも木によって花の色が微妙に異なり、白っぽかったり赤みが強かったりとピンクの濃淡があります。それがまた美しく、見飽きることがありません。

オオヤマザクラと草地の緑のコントラストも美しく、やさしい色合いに心が癒されます。

桜峠の敷地は約16ヘクタールと広いので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。桜を愛でながら散策すると、なかなか良い運動になりますよ。東屋もあるので、疲れたらひと休みするのもいいですね。

年々オオヤマザクラが成長し、今後ますます見応えを増していくのが楽しみです。裏磐梯の遅い春をピンク色に染める桜峠に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

■所在地:福島県耶麻郡北塩原村大字大塩字桜峠
■駐車場:臨時駐車場・ラビスパ裏磐梯駐車場(協力金:車1台500円)
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ

桜峠 – 裏磐梯観光協会

桜峠MAP