ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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ロケーション抜群!福島県の“ポツンと一本桜”15選<前編>

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内の桜めぐりをしていると、郊外の小高い丘の上や田畑の中などにポツンと立っている一本桜が多いことに気がつきます。

日本の春の原風景のようなのどかな山里に佇んでいたり、残雪をいただいた山を背景に咲き誇っていたりと、ロケーション込みで絵になることがこうした“ポツンと一本桜”の魅力です。

「春だなぁ」「いい桜だなぁ」としみじみ感じ入り、ひなたぼっこをしながら時間を忘れて眺めていたくなる、そんな気持ちにさせてくれます。

本当にたくさんある福島県内のポツンと一本桜ですが、その中からおすすめの15本を2回に分けてご紹介しましょう。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

戸津辺(とつべ)の桜(福島県矢祭町)
早咲きで知られるエドヒガンの大木。電車好きにも人気

国道118号近くの小高い丘の上に立つ、推定樹齢600年のエドヒガン。福島県内で最も早く咲く桜の一つとして有名です。
樹高18m、胸高周囲6.5mの堂々とした一本桜で、福島県の天然記念物に指定されています。
かつてはこの桜の開花を農作業の目安にしていたそう。桜の下に祠があり、地元の方たちに大切にされてきたことが伺えます。
丘の下をJR水郡線が走っており、桜と電車のコラボを撮影できるスポットとしても人気です。本数が少ないので、電車を入れた写真を狙う場合は時刻表をチェックしておくことをおすすめします。
■所在地:福島県東白川郡矢祭町中石井柵19
■駐車場:あり
■例年の見頃:3月下旬~4月上旬
■ホームページ

「戸津辺の桜」4月3日 | 矢祭町公式ホームページ

■MAP

万燈桜(まんとうざくら:福島県二本松市
残雪の安達太良山を背景に伸び伸びと咲くエドヒガン

二本松市国道4号福島南バイパス沿い、道の駅「安達」智恵子の里下り線の入り口に立つ推定樹齢270年のエドヒガン。春空の下、伸び伸びと枝を広げてスラリと立つ美しい一本桜です。
天気の良い日には、桜の背後に残雪をいただいた安達太良山がくっきりと見えます。安達太良山を入れた写真を撮るなら、国道4号を挟んだ向かいの道の駅「安達」智恵子の里上り線の駐車場から狙うのがおすすめですよ。
■所在地:福島県二本松市米沢字下川原田105-2 道の駅「安達」智恵子の里下り線
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬~中旬
■ホームページ

26. 万燈桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

■MAP

日向の人待地蔵桜(ひなたのひとまちじぞうざくら:福島県二本松市
峠道に立つ一本桜。桜とお地蔵様と菜の花の共演で人気

二本松市岩代町の峠道の脇にポツンと立つ、樹齢約100年のソメイヨシノです。桜の下にお地蔵様が祀られており、周囲には地元の方たちが植えてくださった菜の花が咲き誇ります。
一本桜とお地蔵様と菜の花が織り成す景色が素晴らしく、近年、写真愛好家の間で人気が高まっています。西側には残雪の安達太良山が望め、ロケーションも抜群です。
■所在地:福島県二本松市長折字日向1
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月上旬~中旬
■ホームページ

47. 日向の人待地蔵桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

■MAP

秋山の駒ザクラ(福島県川俣町)
八幡太郎駒止めの伝説が残る樹齢500年以上のエドヒガンの巨木

川俣町と伊達市月舘町にまたがる女神山の麓の傾斜地に立つ、樹齢推定500年以上のエドヒガン。源義家が駒(兵)を止めたという、「八幡太郎駒止めの桜」伝説がある一本桜です。
樹高約21m、根周り5.4mの堂々たる巨木で、間近で見上げるとその大きさに圧倒されます。幹の下のほうの枝まで淡紅色の小ぶりの花をいっぱいに咲かせ、根元には可憐なカタクリの花が彩りを添えます。
桜の背後には奇岩「亀の子岩」があるので、こちらもチェックしてくださいね。
■所在地:福島県伊達郡川俣町秋山字小長石
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

秋山の駒ザクラ - 川俣町公式ホームページ

■MAP

塩ノ崎の大ザクラ(福島県本宮市
角度によってさまざまな表情を見せる樹齢約600年のエドヒガン

本宮市郊外、のどかな田園風景が広がる旧白沢村の丘に立つ、樹齢約600年のエドヒガンです。
樹高約18m、幹囲約7mという、その名のとおりの大桜で、福島県の天然記念物に指定されています。地元では「種蒔き桜」として親しまれ、開花を農作業の目安としてきました。
現在は地域住民でつくる保存会の皆さんが草刈りや施肥をするなどして大切に守っています。種がこぼれて自然に増えたという菜の花との共演を楽しんだり、周辺に咲き誇るソメイヨシノを背景に眺めたり、角度によってさまざまな表情を見せてくれるのも魅力です。
■所在地:福島県本宮市白岩字塩ノ崎
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

塩ノ崎の大ザクラ - 本宮市公式ホームページ

■MAP

「桜と人の物語」>「塩ノ崎の大ザクラ保存会」の紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

平堂壇(へいどうだん)の桜(福島県三春町)
のどかな山里の小高い丘の上に立つ孤高の一本桜

日本三大桜の一つである「三春滝桜」で知られる三春町の郊外。田畑が広がるのどかな山里の小高い丘の上に立ってるのがこちら。樹齢不明のエドヒガンで、これぞ“ポツンと一本桜”と呼びたくなるような孤高の桜です。
丘に登って桜のそばまで行くこともできますが、離れた場所から見たほうがロケーションの素晴らしさ込みで魅力的だと個人的には思います。
ちなみに桜が立つ丘を古墳とする説もありますが、真偽は不明です。

※いろいろ調べたところ、三春町で最大の古墳「へいどう壇古墳」だとわかりました。古墳の上に咲く一本桜、ロマンチックですね〜。ますます好きになりました。

■所在地:福島県田村郡三春町大字北成田字日中内
■駐車場:なし
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

平堂壇の桜 | Find!三春 【みはる観光協会~福島県三春町】

■MAP

七草木(ななくさぎ)の天神桜(福島県三春町)
田畑地帯の丘に伸びやかに枝を広げて立つエドヒガンの大木

三春町郊外の田畑に囲まれた丘の上にすっくと立つエドヒガンの大木。樹齢約250年ともいわれますが、正確なところは不明です。
木の下に天神様を祀った祠があるのが名前の由来。枝ぶりも花付きも天神様の祠も周囲のロケーションも絵になり、訪れるたびに「いい桜だなぁ」としみじみ感じるフォトジェニックな桜です。
近くの墓地にも「七草木桜」と呼ばれるエドヒガンの一本桜があるので、あわせてめぐってみてくださいね。
■所在地:福島県田村郡三春町大字七草木字殿作
■駐車場:なし
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

七草木の天神桜 | Find!三春 【みはる観光協会~福島県三春町】

■MAP

火打石(ひうちいし)のしだれ桜(福島県鮫川村)
のどかな山里の春を彩る枝ぶりが素晴らしいしだれ桜

県道25号棚倉鮫川線を車で走っていると、竹林や杉林を背景にした高台に立つ見事な枝ぶりのしだれ桜が目を引きます。樹齢400年以上で、天正10(1582)年、この地に共同墓地がつくられた際に植えられたと伝えられています。
少し離れた場所から眺めると、周囲の田畑での農作業風景や昔ながらの民家の中に桜が華やかに映える、のどかな山里の春を満喫できます。
桜の根元には石塔があり、桜の下に立って背後の竹林や青空を背景に見上げるのも風情がありますよ。
■所在地:福島県東白川郡鮫川村大字赤坂西野字火打石地内
■駐車場:なし
■例年の見頃:4月中旬
■ホームページ

火打石(ひうちいし)のしだれ桜 | 鮫川村公式ホームページ

■MAP