ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

MENU

エリア&見頃別【11】福島県二本松市郊外の桜旅(例年の見頃:4月中旬~下旬)

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内には桜の名所・名木が多数点在しています。「たくさんありすぎて、どうめぐったらいいかわからない」という方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者が実際にめぐったことのあるコースをエリア&例年の見頃別にまとめてみました。今回は、福島県二本松市郊外のふくしま桜旅をご紹介します。ぜひ参考にして福島県内の桜めぐりを楽しんでくださいね。

※コースはあくまでも一例です。記事を参考にしつつ、同じ時期に見頃を迎えるスポットと組み合わせてお好みにカスタマイズし、オリジナルのふくしま桜旅を楽しんでいただけると幸いです。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

定番から人気急上昇の桜、穴場まで多彩な桜スポットが点在

【コース04】福島県二本松市の街中の桜旅をご紹介しました。が、二本松市は郊外にも多数の桜スポットが点在している“桜の町”。ということで、今回は二本松市郊外の旧東和町と旧岩代町をめぐる桜旅へとご案内します。

東和町を代表する名木の一つが「中島の地蔵桜」です。写真映えするポイントが多く、写真愛好家の人気を集めています。同じく旧東和町にある「長沢のサクラ」は、訪れる人が少ないながらもロケーション抜群の穴場スポット。推定樹齢800年の古木「東和・祭田の桜」も必見ですよ。

岩代町にある「日向の人待地蔵桜(ひなたのひとまちじぞうざくら)」は、近年人気急上昇中の一本桜。「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」は、菜の花との共演が美しい福島県を代表する桜スポットです。合戦場のしだれ桜の母とされる「福田寺の糸桜」や「新殿神社の桜」も近いので、あわせてめぐるのがおすすめです。

中島の地蔵桜(福島県二本松市
安達太良山が美しく見える朝と夕方がシャッターチャンス

残雪の安達太良山を背景に立つ、推定樹齢200年のベニシダレザクラ。以前は松の木に隠れていた“名もなき桜”でしたが、2009年から地元の方々が周辺整備を行い、二本松市を代表する一本桜の仲間入りをしました。
360度どこから見ても優美な桜で、ひと足早く水を張った田んぼに映る姿の美しさでも写真愛好家の人気を集めています。
安達太良山が美しく見える朝と夕方、さらに夜間のライトアップの時間帯が特におすすめです。
■所在地:福島県二本松市針道字中島1-1
■駐車場:あり
■ホームページ

34. 中島の地蔵桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

「桜と人の物語」>「中島の地蔵桜を守る会」の紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

長沢のサクラ(福島県二本松市
鳥の声が響く緑の中に静かに佇むロケーションが◎

個人所有の畑の奥に立つ樹齢約400年のエドヒガンで、二本松市の天然記念物に指定されています。かつてはこの桜の開花を農家の苗代作りの目安としていたことから、「肥盛(ひもり)サクラ」とも呼ばれるそうです。
少しわかりづらい場所にありますが、その分たどり着いたときの感動はひとしお。鳥の声だけが響く緑の中に静かに佇んでおり、ロケーションも込みで素晴らしい古木です。
よほどの桜好きか写真愛好家くらいしか来ないので、ぼーっと桜を眺めながら日常を忘れて心を解放できる場所です。
■所在地:福島県二本松市太田字長沢224
■駐車場:なし
■ホームページ

36. 長沢の桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

東和・祭田の桜(福島県二本松市
ゴツゴツした太い幹に生命力を感じる推定樹齢800年の古木

高台にある個人のお宅の庭先に、水田を見下ろすように斜めに立つエドヒガン。推定樹齢800年という古木で、二本松市の天然記念物に指定されています。
駐車場のある土手下から眺めると空に向かって枝を伸ばす、堂々たる姿を見せてくれます。
庭先にお邪魔して、桜のすぐそばまで行くこともできます。間近で見ると、ゴツゴツとしたコブのある太い幹は迫力満点。古木らしい風格をたたえた姿に、長い年月を生き抜いてきた生命力を感じて感動します。
■所在地:福島県二本松市太田祭田62
■駐車場:あり
■ホームページ

33. 祭田のサクラ | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

日向の人待地蔵桜(ひなたのひとまちじぞうざくら:福島県二本松市
峠道に立つ一本桜。桜とお地蔵様と菜の花の共演で人気

岩代町の峠道の道路脇にポツンと立つ、樹齢約100年のソメイヨシノです。桜の下にお地蔵様が祀られており、周囲には地元の方たちが植えてくださった菜の花が咲き誇ります。
一本桜とお地蔵様と菜の花が織り成す景色が素晴らしく、近年、写真愛好家の間で人気が高まっています。西側には残雪の安達太良山が望め、ロケーションも抜群です。
旧岩代エリアの桜の中では早咲きで、例年の見頃は4月上旬~中旬。タイミングによってはここでご紹介している他の桜が満開のころには散っている可能性もあるので、ご了承くださいね。
■所在地:福島県二本松市長折字日向1番地
■駐車場:あり
■ホームページ

47. 日向の人待地蔵桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

合戦場(かっせんば)のしだれ桜(福島県二本松市
青空と菜の花とのコントラストで知られる“三春滝桜の孫桜”

青空と半球状の桜、菜の花が織り成す春爛漫の風景で知られる、福島県を代表する桜の名所の一つです。平安時代後期に源義家と阿部貞任・宗任が戦ったとされる丘陵地にあることから、この名がつきました。
一本桜のように見えますが、実は2本のベニシダレザクラが寄り添って立つ夫婦桜です。どちらも樹齢約200年で、三春滝桜の孫桜といわれています。
樹勢回復のため2023年2月に枯れ枝を伐採したことから、枝ぶりが以前より寂しくなっていますが、菜の花との美しい共演は健在です。
少し離れた高台の駐車場からは合戦場のしだれ桜を中心に、桜や菜の花が咲き競う“花の園”が一望できて絶景ですよ。
■所在地:二本松市東新殿字大林142番地
■駐車場:あり
■ホームページ

合戦場のしだれ桜(開花情報) | 岩代観光協会

「合戦場のしだれ桜」のさらに詳しい紹介はこちら!

fukushimasakuratabi.com

福田寺(ふくでんじ)の糸桜(福島県二本松市
三春滝桜の娘で、合戦場のしだれ桜の母と伝わる愛らしい桜

「道の駅さくらの郷」近くにある、福田寺の境内に咲く樹齢約300年のしだれ桜。三春滝桜の娘で、合戦場のしだれ桜の母と伝わります。
その名のとおり、細くしなやかな花枝が糸を垂らしたように地面近くまで伸びた愛らしい桜です。
合戦場のしだれ桜と約1kmしか離れていない場所にありますが、糸桜のほうが開花が遅めです。タイミングが合えば、どちらも見頃の時期にめぐることができますよ。
■所在地:福島県二本松市東新殿字大久保134
■駐車場:あり
■ホームページ

40. 福田寺の糸桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

新殿(にいどの)神社の岩桜(福島県二本松市
離れた場所から見ると巨大な一本桜のように見える4本の桜

「道の駅さくらの郷」近くにある新殿神社。鳥居をくぐると、急な石段脇の斜面にエドヒガン2本、ソメイヨシノ2本が咲いています。石を割るようにして根を張っているため、「岩桜」や「石割桜」と呼ばれています。
離れた場所から見るとまるでひとかたまりの巨大な一本桜のようで、見応え十分。石の鳥居との組み合わせも風情があり、どの角度から見ても絵になる桜です。
■所在地:福島県二本松市東新殿字大久保134
■駐車場:あり(道の駅さくらの郷)
■ホームページ

39. 新殿神社の岩桜 | 花さんぽ | 二本松市観光連盟

福島県二本松市郊外の桜旅MAP