ふくしま桜旅

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カラフルな花に元気をもらえる、福島県の夏の花スポット9選

<この記事で紹介している花スポット>

7月から8月が見頃の花の名所をピックアップ

ついこの前、桜のシーズンが終わったと思ったらもう6月下旬。年々時の流れが早くなり、怖いくらいです^^;

それはともかくもうすぐ夏!ということで、初夏の花に続き、今回は夏に行きたい福島県内の花スポットをご紹介。7月から8月にかけて見頃を迎える名所をピックアップしました。

ヤマユリニッコウキスゲ、ハス、ひまわり、ダリアなど、夏の青空の下で咲き誇るカラフルな花を見ると元気をもらえますね。標高が高いエリアの花スポットも多いので、避暑を兼ねてお出かけするのにぴったりです。

また、福島県は全国有数のそばの産地であり、8月下旬になると県内各地のそば畑で可憐な白い花を楽しむことができます。特に会津には広大なそば畑が点在しており、ここではその中から2カ所をご紹介しています。花を愛でた後は地元のおそば屋さんで絶品そばを味わうというコースが最高ですよ。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

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あづま総合運動公園ヤマユリ園(福島県福島市
アカマツ林の中で気品と甘い香りを漂わせる“ユリの王様”

福島市郊外にあり、野球場や陸上競技場、体育館などが点在する総合運動公園。吾妻連峰を望む広大な敷地では春の桜をはじめ、初夏のバラ、秋のイチョウ並木の黄葉など四季折々の花や景観を楽しめます。
夏の見どころは、“ユリの王様”と称されるヤマユリ。園内のピクニック広場北側に広がるアカマツの自然林の中に約2万株が咲き誇ります。
ヤマユリは元々自生していたそうですが、一時期盗掘が相次いで減少。30年ほど前に公園スタッフが種子を採取して林内に蒔き始め、秋に下草刈りを行うなどの手入れ・保護を行った結果、徐々に数が増えて現在のような群生が見られるまでになりました。
背丈が1メートル以上あり、大輪の白い花を咲かせるヤマユリは間近で見ると迫力満点。なかには10個以上花をつけた株もあり、見応えたっぷりです。香りがとても強いため、花の時期は甘く濃厚な香りが一帯を包み込みます。
ヤマユリは発芽から開花までに5年以上かかり、1年に一つずつ花を増やしていくのだそう。花の数を数えて生育年数を推測するのも楽しいものです。
■所在地:福島県福島市佐原字神事場1
■駐車場:あり
■例年の見頃:7月上旬~7月下旬
■ホームページ

ヤマユリ園 | あづま総合運動公園

■MAP

大江湿原(福島県檜枝岐村
雄大尾瀬の風景とニッコウキスゲの大群落が絶景

福島、群馬、栃木、新潟の4県にまたがり、国立公園に指定されている尾瀬福島県側に広がる大江湿原は、尾瀬の中でも「花の湿原」として人気が高いエリアです。
ミズバショウをはじめとする高山植物の宝庫ですが、特に有名なのが7月の梅雨明け前後に見頃を迎えるニッコウキスゲの大群落。広大な湿原が山吹色に染まる様子はまさに絶景です。
近年の尾瀬ニホンジカによる食害が問題となっていますが、大江湿原には檜枝岐村環境省が防鹿柵を設置して希少なニッコウキスゲの群落を守っています。
ニッコウキスゲの密度的には裏磐梯雄国沼湿原のほうが上ですが、大江湿原は尾瀬ならではの圧倒的なスケール感が魅力。見渡すかぎりの湿原、どこまでも続く木道、雄大な燧ヶ岳、夏の青空を映す尾瀬沼、大江湿原のシンボル・三本カラマツ、そしてニッコウキスゲの絨毯…。ここでしか味わえない感動があります。

大江湿原へは、福島県側の尾瀬の玄関口・沼山峠から徒歩で約1時間。湿原に整備された木道を歩いて20分ほどで尾瀬沼へと至ります。時間と体力に余裕があれば尾瀬沼を一周するのもおすすめです。
筆者は日帰りでしか行ったことがないので(檜枝岐村の民宿に泊まり、翌朝から大江湿原トレッキング)、次は尾瀬沼近くの山小屋に泊まり、夕暮れ、夜、早朝と、刻々と表情を変える風景を見てみたいなと思っています。
■所在地:福島県南会津郡檜枝岐村
■駐車場:御池駐車場からシャトルバスで沼山峠、そこから徒歩
■例年の見頃:7月中旬~7月下旬
■ホームページ

大江湿原・尾瀬沼 | 尾瀬ひのえまた山旅

■MAP

あつかし千年公園ハス池(福島県国見町
古戦場に咲く古代ハスを愛で、歴史に思いを馳せる

文治5(1189)年、奥州藤原氏源頼朝軍が戦った「阿津賀志山(あつかしやま)の戦い」。あつかし千年公園は、その激戦の舞台となった古戦場に整備された歴史公園です。
奥州藤原氏が築いた堀と土塁から成る国指定史跡・阿津賀志山防塁と「中尊寺ハス」が咲き誇るハス池があり、自由に散策することができます。
中尊寺ハスとは、中尊寺金色堂の発掘調査の際に奥州藤原氏第4代当主・藤原泰衡の首桶から見つかったハスの種から発芽・開花した古代ハスのこと。国見町は2009年に中尊寺からハスの株を譲り受け、地域の皆さんが大切に栽培しています。
広々としたハス池にピンク色の大輪の花が咲き誇り、夏の青空に鮮やかに映えます。これらが830年以上前のハスの種から開花したものだと思うと、ハスの生命力の強さに感動するとともに歴史のロマンを感じます。
ハスの花は午後になると閉じてしまうので、午前中の訪問がおすすめ。ハス池とあわせて、3.2kmに及ぶ阿津賀志山防塁もぜひ見学したいところです。
■所在地:福島県伊達郡国見町大字西大枝字原前道下地内
■駐車場:あり
■例年の見頃:7月中旬~8月
■ホームページ

あつかし千年公園(中尊寺蓮) - 国見町ホームページ

■MAP

デコ平(福島県北塩原村
“旅する蝶”がふわりと優雅に舞うピンク色のお花畑

吾妻連峰の西端に位置する標高1,982mの西大巓(にしだいてん)の中腹に広がる高原・デコ平。『グランデコリゾート』のロープウェイ山頂駅近くにヨツバヒヨドリ(←鳥ではなく花の名前です)の群生地があり、夏になるとピンク色のお花畑となります。

これだけでも十分美しいのですが、実はここは“旅する蝶”と称される「アサギマダラ」の国内有数の飛来地なのです。漢字で書くと浅葱斑。その名のとおり黒と焦げ茶色の翅(はね)に浅葱色の斑紋がある大型の蝶で、渡り鳥のように海を越えて南西諸島や台湾と本州とを行き来することで知られています。
アサギマダラはヨツバヒヨドリの蜜が好物で、毎年夏になるとデコ平に数万頭が飛来します。お花畑の上をふわりふわりと優雅に舞い、花に止まっては蜜を吸うアサギマダラの姿はどこか幻想的で、まるでおとぎ話の世界のよう。翅の浅葱色が光に透けて、ステンドグラスを思わせる美しさです。
グランデコリゾートでは飛来シーズンに「アサギマダラ観察会」を開催しているので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
■所在地:福島県耶麻郡北塩原村
■駐車場:あり
■例年の見頃:8月上旬~9月上旬
■ホームページ

コースNo.9 早稲沢・デコ平探勝路 | トレッキングコース | 裏磐梯ビジターセンター

EN RESORT Grandeco – Mountain

■MAP

三ノ倉高原ひまわり畑(福島県喜多方市
約250万本がスキー場に咲き誇る東北最大級のひまわり畑

初夏の花スポット<前編>で菜の花畑をご紹介した喜多方市熱塩加納町の三ノ倉スキー場。こちらは夏、東北最大級のひまわり畑となります。
スキー場のゲレンデなどを利用した約8ヘクタールの敷地に咲くひまわりは、なんと約250万本。山の斜面一面を鮮やかな大輪の花が埋め尽くす風景は壮観です。
斜面上部の標高は約650メートル。眼下に目をやるとひまわり畑の向こうに会津盆地を一望でき、遠くには磐梯山が見えます。時折吹き抜ける涼しい風を感じながら、思いっきり深呼吸をしたくなる素晴らしいロケーションです。

黄色の絨毯の中には散策路が設けられており、花の間を歩くことができます。菜の花畑の記事でも書きましたが、下から見上げても上から見下ろしても絶景です。結構な距離を歩くことになるので、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。
広い敷地は標高差があるため場所によって開花時期に若干の差があり、長く花を楽しめるのも魅力です。お盆を過ぎると高原には秋の気配が漂い、ひまわりに混じって咲くコスモスを見かけることもあります。
■所在地:福島県喜多方市熱塩加納町相田字北権現森甲857-6
■駐車場:あり(車1台につき協力金300円)
■例年の見頃:8月上旬~9月上旬
■ホームページ

三ノ倉高原花畑|自然・花|見る・感じる|喜多方観光物産協会

■MAP

 

湯遊(ゆうゆう)ランドはなわダリア園(福島県塙町
色も形も多彩なダリアを長期間楽しめるのが魅力

塙町では町の花であるダリアを町民全体で栽培しており、夏から秋にかけて至るところでダリアが色とりどりの花を咲かせます。町内に21カ所のミニダリア園があるというからすごいですね。
なかでもダリアの名所として知られているのが、温泉宿泊施設『湯遊ランドはなわ』に隣接するダリア園です。園内では約300種・5,000株が栽培されており、鮮やかな花が咲き競います。まん丸でかわいらしいポンポン咲き、八重咲きのカクタス咲き、花びらが幾重にも重なったフォーマルデコラ咲きなど、色も形も実に多彩なので見ていて飽きません。
8月から10月下旬まで長く花を楽しめるのもうれしいところ。ダリアを愛でた後は温泉に浸かってのんびりするのもおすすめです。
ちなみに『道の駅はなわ』にはダリアのソフトクリームがあるので、こちらもぜひどうぞ。
■所在地:福島県東白川郡塙町湯岐字立石21
■駐車場:あり
■例年の見頃:8月上旬~10月
■開園期間:8月1日~10月31日
■開園時間:8:00~17:00
■入園料:高校生以上400円
■ホームページ

はなわのダリア | 塙町観光協会

■MAP

郡山布引(ぬのびき)風の高原(福島県郡山市
33基の巨大風車と広大なひまわり畑が絵になるスポット

郡山市西部、猪苗代湖の南側に位置する湖南町。カーブが続く細い山道を車で登ると、標高約1,000mの会津布引山の山頂に広がる布引風の高原に至ります。ここには日本最大級の風力発電所があり、33基の巨大風車が立ち並んでいます。
夏でも冷涼な気候を生かし、郡山市の特産品である布引高原大根やキャベツが栽培されているほか、夏になると大輪のひまわりが一面に咲き誇ることでも有名です。

高原の風を受けてゆっくりと回る巨大風車、その下に広がる見渡すかぎりのひまわり畑。空の青、雲や風車の白、ひまわりの黄色、木々の緑。鮮やかな色のコントラストと雄大な風景はとにかく絵になる。その一言に尽きます。
台地状の高原の端からは眼下に猪苗代湖を一望でき、磐梯山も望めて清々しい気持ちになります。広い高原を歩くとキャベツ畑があったり、コスモスとひまわりの共演を楽しめたり、見どころはいろいろ。夏の休日をのんびり過ごすのにぴったりな気持ちのよい場所です。
■所在地:福島県郡山市湖南町赤津字馬頭原
■駐車場:あり
■例年の見頃:8月中旬~9月上旬
■ホームページ

アクティビティ|郡山へ行こう:郡山市観光協会【福島県】

■MAP

猿楽(さるがく)台地(福島県下郷町
まっすぐな道路の両脇に白い絨毯が広がる美しいそば畑

下郷町の南西部にある標高600~700mの台地で、昭和40年代に国営農地開発事業によって農地として整備されました。昼夜の寒暖差が大きく、そばの栽培に向いているため、約40ヘクタールのそば畑が広がっています。
周囲をぐるりと山々に囲まれた広大なそば畑はとても美しく、1998年度に開催された「第7回美しい日本のむらコンテスト」の生産部門で農林水産大臣省を受賞しています。
8月下旬になると純白の小さな花が咲き乱れ、真っ白な絨毯を一面に敷き詰めたような景観となります。そば畑の真ん中をまっすぐな道路が走っているのがまた風情があり、多くの観光客や写真愛好家が訪れて賑わいます。
駐車場がないのが難点ですが、一度は訪れたい福島県を代表する夏の花スポットの一つです。
■所在地:福島県南会津郡下郷町大字落合
■駐車場:なし
■例年の見頃:8月下旬~9月上旬
■ホームページ

猿楽台地のそば畑/いで湯と渓谷の里 下郷町

■MAP

たかつえそば畑(福島県南会津町
そば畑の中に白樺の木が立つ高原らしい風景に感動

南会津町舘岩村の高杖原地区、会津高原たかつえスキー場の近くにあるそば畑です。12ヘクタールの面積を誇り、8月下旬になると白い可憐な花が咲き乱れます。
会津の山々を背景に広がるこちらのそば畑は、猿楽台地とはまた違った趣があります。特にポイントが高いのが、純白の絨毯の中に白樺の木が点在していること。いかにも高原らしい美しい風景に、初めて見たとき思わず「きれい~!」と歓声を上げてしまいました。
そば畑は上段と下段に分かれており、作付けの時期が若干異なるため、長く花を楽しめるのも特徴です。
見頃の時期には、そば畑のライトアップを実施しています。筆者はまだ見に行ったことがありませんが、写真を見るととても幻想的。ちょっと遠いですが、近いうちにぜひ足を運びたいと思っています。
■所在地:福島県南会津郡南会津町八総
■駐車場:あり
■例年の見頃:8月下旬~9月上旬
■ホームページ

たかつえそば畑 | 南会津町観光物産協会

■MAP