ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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エリア&見頃別【08】福島県白河市の桜旅(例年の見頃:4月中旬)

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内には桜の名所・名木が多数点在しています。「たくさんありすぎて、どうめぐったらいいかわからない」という方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者が実際にめぐったことのあるコースをエリア&例年の見頃別にまとめてみました。今回は、福島県白河市の桜旅をご紹介します。ぜひ参考にして福島県内の桜めぐりを楽しんでくださいね。

※コースはあくまでも一例です。記事を参考にしつつ、同じ時期に見頃を迎えるスポットと組み合わせてお好みにカスタマイズし、オリジナルのふくしま桜旅を楽しんでいただけると幸いです。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

城下町・福島県白河市の歴史を感じながら寺社や公園の桜を愛でる

白河藩の城下町・宿場町として栄え、今もその面影が残る福島県白河市。由緒ある公園や神社仏閣、城跡をめぐり、歴史を感じながら桜旅を楽しめるのがこのエリアの魅力です。

桜旅のスタートは、第12代白河藩主・松平定信公が築造した「南湖公園」と、公園内にある南湖神社に咲く「楽翁(らくおう)桜」。

そこから街中へと移動して、3軒のお寺に咲くそれぞれに趣が異なる3本のしだれ桜「城下町しだれ三桜(みざくら)」を愛でます。

ラストは「白河小峰城(城山公園)」で、城跡を彩る風情ある桜を満喫しましょう。

桜旅のお供に、南湖だんごや白河ラーメンなど白河市ご当地グルメを楽しむのもおすすめですよ。

南湖公園福島県白河市
湖を彩る桜と残雪の那須連山の共演が美しい日本最古の公園

享和元(1801)年に白河藩主・松平定信公が築造した、日本最古といわれる公園です。大正13(1924)年に国の史跡名勝に指定されました。
春は南湖の湖畔に約800本のソメイヨシノが咲き誇り、県内外から多くの観桜客が訪れます。天気の良い日は、湖を彩る桜の奥に残雪の那須連山が望めて絶景です。松並木の緑と桜のコントラストも風情がありますよ。
南湖は一周約2kmで、1時間ほどで散策できます。定信公が選んだ景勝地「南湖十七景」をめぐりながら、歴史ある公園の春を心ゆくまで楽しみましょう。
■所在地:福島県白河市南湖地内
■駐車場:あり
■ホームページ

しらかわ桜情報 | 白河市公式ホームページ

楽翁(らくおう)桜(福島県白河市
南湖神社の境内に咲き誇る、濃い花色が艶やかなしだれ桜

南湖公園の中にある南湖神社は、白河藩主・松平定信公を祀る神社です。新一万円札の顔となる実業家・渋沢栄一の支援もあり、大正11(1922)年に創建されました。
参道の中ほどに立つベニシダレザクラは推定樹齢200年で、定信公が南湖を築造した際に植えたものといわれます。
楽翁桜という名は、定信公の雅号「楽翁」から取られたもの。濃いピンク色の小ぶりな花をたっぷりと咲かせる、優美なしだれ桜です。
■所在地:福島県白河市菅生舘2 南湖神社内
■駐車場:あり
■ホームページ

しらかわ桜情報 | 白河市公式ホームページ

城下町しだれ三桜(みざくら:福島県白河市
3軒のお寺の境内に咲く、趣の異なる3本のしだれ桜

白河駅からほど近い場所に「妙関寺」「妙徳寺」「関川寺」という3軒のお寺があります。その境内にそれぞれ趣の異なるしだれ桜があり、「城下町しだれ三桜」と呼ばれています。ごく近い距離にあるので、歩いて桜めぐりをしましょう。

妙関寺境内に立つ「乙姫桜」は樹齢約400年のベニシダレザクラ仙台藩主・伊達政宗から譲り受けたものと伝わり、艶やかな濃いピンク色の花を咲かせるのが特徴です。

妙徳寺境内にある「源清桜」は薄墨色の花が趣深いしだれ桜。約400年前の慶長年間に、片岡駿河守源清が妙徳寺を創建した際に植樹したと伝わります。

「結城桜」は関川寺境内に咲く、樹齢約200年のしだれ桜です。この寺ゆかりの人物・結城宗広廟から望める場所にあることが名前の由来。樹高約12mのすらりとした桜で、たおやかな姿を見せてくれます。
■所在地:
乙姫桜(妙関寺)福島県白河市金屋町116
源清桜(妙徳寺福島県白河市金屋町113
結城桜(関川寺)福島県白河市愛宕町94
■駐車場:あり
■ホームページ

城下町しだれ3桜(桜まつり) | 福島県南観光公式ホームページ

白河小峰城(城山公園:福島県白河市
往時を偲ばせる三重櫓や石垣を桜が華やかに彩る城跡の春

日本百名城の一つで、白河藩初代藩主・丹羽長重公が完成させた平山城です。2011年3月の東日本大震災で石垣が崩落しましたが、2019年に復旧工事が完了しました。
春は約180本の桜が江戸時代の絵図に基づいて忠実に復元された三重櫓(やぐら)や石垣を彩り、日本情緒あふれる風景を楽しめます。
三重櫓のそばでは、築城時に人柱となった藩士の娘を悼んで植えられた「おとめ桜」が可憐な花を咲かせています(初代は戊辰戦争の際に焼失し、現在の桜は2代目です)。
■所在地:福島県白河市郭内1
■駐車場:あり
■ホームページ

しらかわ桜情報 | 白河市公式ホームページ

福島県白河市の桜旅MAP