ふくしま桜旅

福島県内の桜の名所・名木を紹介します

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エリア&見頃別【07】福島県石川町・玉川村の桜旅(例年の見頃:4月上旬~中旬)

<この記事で紹介している桜スポット>

福島県内には桜の名所・名木が多数点在しています。「たくさんありすぎて、どうめぐったらいいかわからない」という方もなかにはいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者が実際にめぐったことのあるコースをエリア&例年の見頃別にまとめてみました。今回は、福島県石川町・玉川村の桜旅をご紹介します。ぜひ参考にして福島県内の桜めぐりを楽しんでくださいね。

※コースはあくまでも一例です。記事を参考にしつつ、同じ時期に見頃を迎えるスポットと組み合わせてお好みにカスタマイズし、オリジナルのふくしま桜旅を楽しんでいただけると幸いです。

※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。

※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。

 

谷あいの町を染める“いしかわ桜谷”とともに一本桜をめぐる

「静かさや散りすましたる桜谷」と江戸時代の俳句に詠まれた福島県石川町の春。町の中央を流れる北須川今出川沿いの桜並木を中心にソメイヨシノエドヒガン、コヒガン、ベニシダレなど多彩な桜が咲き競う美しい景観は現在、“いしかわ桜谷”の名で県内外の桜好きや写真愛好家に親しまれています。

いしかわ桜谷の近くには「高田桜」「普門寺の枝垂れ桜」などの一本桜もあるので、あわせてめぐるのがおすすめです。

お隣の玉川村にある「金毘羅桜」と「由ノ杜(ゆかりのもり)公園」はいずれも私有地にありますが、桜のシーズン中はご厚意で一般に開放してくださっています。所有者の方に感謝しながら、マナーを守って観桜させていただきましょう。

今出川・北須川の桜並木(福島県石川町)
約2,000本の桜並木が川沿いを華やかに彩る“桜谷”

石川町の中心部を流れる今出川と北須川沿い数kmにわたり、約2,000本の桜が咲き誇ります。両岸から川面を覆うように咲く桜並木がどこまでも続く光景は、“桜谷”の名にふさわしい華やかさです。
桜並木の距離が長いので、川沿いをのんびり散策しながら自分好みの桜風景を探すのも楽しいものです。両岸で花の色が異なる桜が咲くエリアや、桜色に染まる川面など、桜谷のさまざまな表情を見ることができますよ。
二つの川の合流地点にある「あさひ公園」ではライトアップが行われ、風情ある夜桜を楽しめます。

■所在地:福島県石川郡石川町字南町地内
■駐車場:あり
■ホームページ

今出川の桜|いしかわ桜めぐり(いしかわ桜谷) 【石川町役場】

北須川の桜|いしかわ桜めぐり(いしかわ桜谷) 【石川町役場】

高田桜(福島県石川町)
町を見守るように高台に咲き誇る樹齢約500年のエドヒガン

須川沿いの通りから急な坂道を上った高台の斜面に、町を見守るように静かに佇むエドヒガンの古木。樹齢約500年で、福島県の天然記念物に指定されています。
幹周りが6m以上と太く、古木らしい堂々とした風格を備えています。幹の養生がなされているものの、薄紅色の花をたっぷり咲かせて元気な姿を見せてくれているのがうれしくなります。
近くに民家があるので、ご近所の迷惑にならないようマナーを守って観桜してくださいね。

■所在地:福島県石川郡石川町字高田280-1
■駐車場:あり(石川町歴史民俗資料館)
■ホームページ

高田桜|いしかわ桜めぐり(いしかわ桜谷) 【石川町役場】

普門寺の枝垂れ桜(福島県石川町)
薄紅色の花を咲かせた枝が傘のように広がる優美なしだれ桜

高田桜から東に約2km、県道14号から路地を入った場所にある普門寺の境内に咲くしだれ桜です。樹齢約400年で、この一帯で最も早く開花する桜として知られています。
小さなお堂の背後に立っており、枝ぶりがよく、花枝が傘のように広がる整った樹形が魅力です。背後の杉林とのコントラストも桜の美しさを際立たせてくれます。
写真愛好家が時折訪れるくらいなので、心ゆくまでゆっくり桜を愛でることができるのもうれしいポイントです。

■所在地:福島県石川郡石川町大字双里字192
■駐車場:あり
■ホームページ

普門寺の枝垂れ桜|いしかわ桜めぐり(いしかわ桜谷) 【石川町役場】

金毘羅桜(福島県玉川村
水仙や菜の花など春の花々との共演が美しいベニシダレ

個人のお宅の敷地内に咲く、樹齢約300年のベニシダレザクラです。江戸時代の天明天保の大飢饉の後、ご先祖が村を代表して香川の金毘羅様へお参りに行き、その記念に植えたと伝わります。
開花はソメイヨシノよりも少し早く、例年の見頃は4月上旬~中旬。小高い丘の上で艶やかに咲き誇り、桜の下には金毘羅堂が祀られています。かつては開花が地域の農作業の目安とされ、「種まき桜」と呼ばれていたそうです。
桜の周りには水仙や菜の花、レンギョウ、パンジーなどが植えられており、桜と春の花々の共演を楽しめるのも魅力。所有者の方の桜への愛情とおもてなしの心が伝わってきます。

■所在地:福島県石川郡玉川村大字中字向62
■駐車場:あり
■ホームページ

玉川村観光物産協会

由ノ杜(ゆかりのもり)公園(福島県玉川村
青々と葉を茂らせる4本の樫の木と桜のコラボが絵になる

個人のお宅の敷地に整備された公園で、500本以上のソメイヨシノが植えられています。桜を眺めながらのんびり散策を楽しみ、のどかな里山の春を満喫できます。
個人的に好きなのは、「展望の丘」と名付けられた高台にシンボルツリーのように立っている4本の樫の木。遠目からだと1本の大木のように見え、青々とした葉と桜の組み合わせが絵になるフォトジェニックなスポットです。
まだ若い桜の木が多いので、今後さらに見応えを増していくのが楽しみです。

■所在地:福島県石川郡玉川村大字南須釜字花見堂74
■駐車場:あり
■ホームページ

玉川村観光物産協会

福島県石川町・玉川村の桜旅MAP