
<目次>
福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。
ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^
皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。
※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。
※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。
艶やかな花色と伸びやかな枝ぶりが美しい“三春滝桜の娘”
福島県郡山市中田町にある「紅枝垂地蔵ザクラ」は、福島県を代表する名桜の一つです。もちろん筆者も大好きなのですが、このブログを立ち上げた時点では個人的鉄板スポットの次点という気分でした(前述のとおり、この鉄板スポットは筆者の独断と偏見と「今の気分で」選んでいます)。2年経って気分が変わり、やっぱり紅枝垂地蔵ザクラは鉄板スポットに入れるべきだよなぁとなったので、今回12カ所目として追加することにしました。
ということで、改めて紅枝垂地蔵ザクラについてご紹介しましょう。
日本三大桜の一つ「三春滝桜」がある福島県三春町とその周辺には、滝桜の子孫とされるしだれ桜が多数点在しています。その筆頭が紅枝垂地蔵ザクラ。三春滝桜の娘といわれる樹齢約400年のしだれ桜です。

遠くに安達太良山を望む小高い丘の手前に佇み、傍らには赤い屋根の地蔵堂が建っています。赤ん坊が夭折する難を逃れるよう地域の人々がお地蔵様に願をかけたと伝わり、ここから地蔵ザクラと呼ばれるようになりました。

樹高約16m、枝張り約18mなので、母である三春滝桜よりも少し大きく、「紅枝垂」の名のとおり濃いピンクの艶やかな花色が特徴です。翼のように伸びやかに枝を広げた樹形が美しく、幹もとてもなめらか。竹林の緑を背景にすると花色の美しさや幹のつややかさがいっそう際立ち、“妖艶”と形容されることが多いのも納得の姿を見せてくれます。

紅枝垂地蔵ザクラは郡山市の天然記念物に指定されており、三春滝桜と並び称されることも多い名木です。実際、福島県内にある二つの桜番付表、桜を愛するアマチュアカメラマンの会発行の「福島県内『1本桜』番付表」でも郡山観光交通株式会社発行の「枝垂れ桜花番付」でも、東の横綱の三春滝桜に次ぐ西の横綱に紅枝垂地蔵ザクラが選ばれています。

東の横綱・三春滝桜と西の横綱・紅枝垂地蔵ザクラは母娘ながらまったく趣が異なり、それぞれに魅力的なので、ぜひとも両方に足を運びたいところです。
両者は距離にして4.1kmほど離れた場所にあり、とても近いのですが、日当たりの関係か紅枝垂地蔵ザクラのほうが開花が遅め。同じ日に一緒にめぐると、タイミングによってはどちらかが見頃ではない可能性もあります。時間が許すのであれば、それぞれが最も美しい時を狙って別の日に足を運ぶのがベターかもしれません。両横綱には、それだけの価値があると思います。

桜やハナモモに彩られた回廊の散策で春の里山を満喫
紅枝垂地蔵ザクラの背後の丘には「さくら・はなもも回廊」という遊歩道が設けられています。その名のとおり桜、ハナモモをはじめ、菜の花やレンギョウ、スイセンなどが植えられており、春の里山散策を楽しむことができます。
個人的にはこのさくら・はなもも回廊の存在が結構ポイントが高く、紅枝垂地蔵ザクラが今回鉄板スポット入りをした大きな理由だったりします。紅枝垂地蔵ザクラだけでも素晴らしく見応えがあるのに、さらに色とりどりの花を愛でながら散策まで楽しめてしまう。一粒で二度おいしい的な感じですね。
遊歩道は全長900mで、20分もあれば一周できるので、時間があればぜひ散策してみることをおすすめします。

紅枝垂地蔵ザクラを左手に見ながら道路を少し歩くと、回廊の入口があります。

竹林に囲まれた階段を登っていくと、「見晴らしの丘」に到着。紅枝垂地蔵ザクラが見頃の時期には桜が出迎えてくれます。西側に遠く安達太良山を望めるのですが、木の枝が邪魔して展望がイマイチなのがちょい残念です。


東側に少し下ると、畑の向こうにたくさんの桜が咲き誇っているのが見えます。これらの桜もさくら・はなもも回廊の整備と合わせて地元の方々が植えたのでしょうか、ここ数年でだいぶ成長して見応えがアップしました。今では福島市の桜と花の名所「花見山」のミニ版のような景色となっています。

桜の頃もきれいですが、4月下旬にハナモモが開花すると一帯はさらにカラフルに彩られます。その頃には紅枝垂地蔵ザクラは見頃を過ぎ葉桜になっていますが、この回廊を目当てに訪れても十分楽しめます。


ハナモモに囲まれた遊歩道を下り、丘のほうを振り返ると桃源郷のような里山の風景が広がっています。

遊歩道からアスファルトの道路に出て、そこから紅枝垂地蔵ザクラ方面へと戻ることになりますが、その途中リアルな“かかし”たちが出迎えてくれます。毎年テーマが変わり、趣向を凝らしたユーモアあふれる作品が並んで密かな人気となっています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。


郡山市中田町には紅枝垂地蔵ザクラのほかにも「上石(あげいし)の不動ザクラ」「五斗蒔田(ごとまきた)桜」「中井田の桜」など、見応えのある一本桜が多数点在しています。紅枝垂地蔵ザクラ&さくら・はなもも回廊とあわせて、時間をかけて一本桜めぐりをたっぷり楽しむのがおすすめです。
■所在地:福島県郡山市中田町木目沢字岡ノ内
■駐車場:あり
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ
紅枝垂地蔵ザクラMAP
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